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或いはヨメさんとの不毛な戦いの記録
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スウェーデンのデベロッパ、スターブリーズ・スタジオ開発、アタリ社販売の『クロニクルズ・オブ・リディック/アサルト・オブ・ダーク・アテナ』。

前作、『エスケープ・オブ・ブッチャーベイ』同様、ヴァン・ディーゼル主演の映画『ピッチブラック』『リディック』の外伝エピソードをゲーム化した作品。

前作は、X-BOX販売時にかなり好評で、PC版もそこそこの評判だった。
個人的にも何十億とかけて制作された映画『リディック』はダメダメだったが、ゲームの方は非常に良かったと記憶している。
その続編が出たと聞いて、さっそく手に入れた…のが去年。興が乗らずそのまま放置していたのだが、過去にプレイした他のゲームを探していたところ、目に着いたので今回たまたまプレイしてみた次第。

パッケージには2004年に発売された前作も同梱されており、そちらは本作でビルド・アップされたグラフィック・エンジンでリメイクされたもの。前作をプレイしていない人にとっては一本で2度美味しい中身となっている。
前作を既にプレイしている管理人は、今回新たに追加された『アサルト・オン・ダークアテナ』から始めてみた。

[グラフィックス]
最初、オプションでグラフィックを最高にしても、あまりキレイにならないのでいきなり戸惑う。
前作をプレイした時はもっとレベルが高かったハズだが…と思ったら、それもそのハズ、設定のオプションが一画面では収まりきらず、矢印で更に下に続いていたのである。
設定画面自体も、モノによってはテンキーしか受け付けないなど、少し操作性に難があったが、全ての設定をデフォルトからハイレベルに変更してみたところ、かなり美しくなり、かつ、ストレスなくプレイできることに驚かされた。

[シナリオ]
ストーリーは、脱獄不可能と謳われた刑務所ブッチャーベイから脱出したリディックが、宇宙船内でコールド・スリープから目覚めるところから始まる。
リディックが乗っていた宇宙船が女首領リーヴァス率いる傭兵達の乗ったダーク・アテナ号に捕獲され、いち早く気づいたリディックはひとり難を逃れ、ドローンと呼ばれる改造人間達がウヨウヨいるダーク・アテナ号から脱出する方法を求めて闘う…というもの。

[ステージ]
ゲームは前半が、ダーク・アテナ号でのステルス、後半が傭兵団の本拠地、惑星アグレアでのガン・アクションとなる。
前半については前作同様、銃器を所持しない状態でのステルスがメイン。
暗闇に隠れ、背後から敵を刺殺する戦法を多様することとなるが、ステージ内でもっとも出くわす機会の多いドローンを斃すと、その死体を盾にして、腕に接続されたドローン・ガンが使用できる選択肢が発生する。
ドローンの死体は後ろ向きにゆっくりと引きずりながら移動することもできるが、一定量の弾を討つとオーバーフロ-してしまう。
なるほど、ダーク・アテナ号の中という限られた空間の中で、このゲームのだいご味であるステルスを継続しつつ、限定的ではあるが、ガン・ファイトもできるという秀逸なシステムである。
さて問題はゲーム後半、惑星アグレアでのプレイ。
ダーク・アテナ号から脱出したリディックの脱出ポットが攻撃を受け、アグレアに漂着。舞台は暗く入り組んだ宇宙船内から、市街地に移行する。
最初こそ地下道を利用してステルスがメインになるが、途中からSCARと呼ばれる武器を手に入れることでプレイ感覚がガラリと変わる。

[武器]
前作に登場した各種ナイフ、棍棒等の近接武器、ハンドガン、ショットガン、アサルトライフル、ミニガン等の銃器、そして新たにSCARが加わっている。銃器類は近接戦においてFキーで相手を殴ることができる。
また、大型のドローンを斃すと所持しているグレネード弾が使用でき(持ち運びは不可)、壁を壊すなどしてマップを攻略するための必須アイテムとなっている。

新たに登場したSCAR(SONIC COMPLESSER ASAULT RIFLE)はエネルギーを基とする武器で、弾丸を発射すると一定時間後に自動的にリチャージする。弾は最高で99発(?)まで連続で発射でき、左マウスで発砲後、右マウスで爆破。いわゆるグレネードに似ているが、エネルギー・ライフルなので、弾の軌道は直線で、速度は遅い。また、着弾してから爆破する2動作が必要なため、やや爽快感に欠ける。
しかし、スパイダー・タレットと呼ばれる、邪魔なトラップ・メカを駆逐するために使用したり、特定の扉を壊したり、オブジェクトを移動させるなど用途は広い。
また、戦闘時必ずしも敵自身に着弾させる必要はなく、敵が通りそうな場所に予め弾を何発か着弾させておいて、敵が近寄ったら爆破させるとかの戦法もとれる。
中ボスなどの大型キャラに対しては一発一発では効かないので、4-5発連続して着弾させ、一気に爆破、フィニッシュという使い方もできる。

[スペシャル]
前作同様パワード・スーツを奪って操作できるイベントに加え、ドローンを遠隔操作できるステージがある。自身は傷つくことなく、ザコキャラをバッタバッタとなぎ倒すシーンはなかなか爽快。

[総 論]
いくつかのサイトで、レビューを見ると後半はあまり評判が芳しくない。
確かに、暗闇を利用したステルスがメインのゲーム・コンセプトにそぐわないシチュエーションとなっているのだが、個人的はコレもアリかな、と。
だってステルスってストレス溜まるんだもん(笑)
前半で溜まりに溜まったフラストレーションを後半で発散。
そのギャップもまた楽しからずや…かな。

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