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或いはヨメさんとの不毛な戦いの記録
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REBELLION制作、SEGA発売の“エイリアン vs. プレデター”。
同じコンセプトで実に3度目のゲーム化。

1作目が1999年、2作目が2001年の発売で、3作目となる本作は実に9年振りのリメイク。
ハリウッドが生んだ2大クリーチャー、エイリアンとプレデターの激突は、アメリカン・コミックに始まり、ビデオ・ゲームへ、そしてついにマジで映画化までされてしまったのはご存知のとおり。
とにかく面白ければ何でもやってしまえというノリは実にアメリカン感覚。

1作目はそのダークなイメージを反映した色数の少ないグラフィックに加え、文字通り殺人的とも言える難度の高さをキャラクターの知名度(あるいあは致命度か)の高さとウルトラC級の絶妙なゲームバランスでブーイングをねじ伏せた怪作。
2作目は、MONOLITH社のLITHTECKエンジン2.0(だっけか?)を使用してグラフィックは向上したものの、そもそもエンジン自体がスパイゲーム“NO ONE LIVES FOREVER”を見てもわかるとおりアメコミ風の明るい描写向けだったために、ダークなイメージが壊滅的に損なわれてしまった感もあったが、開き直ってアメコミモード全開にしたのが映画のファン以外にもウケたのか、これまたなかなか人気が高く、10年近く経った今でもそこそこプレイ人口がいるらしい。
確かにエイリアンのキャンペーンにおいてはフェイスハガーから始まり、チェストバスターを経て、エイリアンに成長するという異色なプレイはこのゲームでしか味わえないかもしれないし、戦闘用パワーローダーで並みいるエイリアンを薙ぎ払うのも実にワクワクさせられた。

さて、3作目にあたる本作は明らかな原点回帰。
暗闇をいかしたダークな雰囲気を存分に醸しているのだが、今のところ本国での評価は決して芳しくない。
あのDOOMⅢにおいてさえ、“暗い”だの“よく見えない”だの、さんざっぱら叩かれていたにも関わらず、同じ轍を踏むあたり、さすがサブプライムローンの国、学習能の“が”の字もないかのようにも受け取れるが、純正日本人であるところの管理人に言わせてもらえば、この暗闇の要素こそがゲーム内でツボとして機能していると思える。
例えばマリーンでのプレイする場合は、か細いフラッシュライトの隅をよぎるエイリアンのシッポが見えたと思った次の瞬間には、目の前にインナーマウスを剥き出しにしたエイリアンのドアップが迫っていたり、プレデターでプレイする場合には、映画よろしくヴィジョン・モードを切り替えることで、暗闇の中で遠目にも人間やエイリアンを識別し、相手に気づかれないうちにプラズマ・キャスターで狙撃できたりするのだ。
ちなみに各種族の特徴及び前作までとの相違点は以下のとおり。

【マリーン(植民地海兵隊)】
エイリアンvs.プレデターの間に割り込んだ人間種族。インパクトこそ弱いが、普通のFPSになれたプレイヤーには一番とっつきやすいキャラクター。
3種族のうち肉体的には最弱だが、強力な火器を用いることで対等(?)に渡り合っている。
武器はピストル、ショットガン、パルスライフル、火炎放射器、スコープライフル、スマートガンと前作に比べてやや少なめだが、それぞれプライマリとセカンダリの2種類の攻撃方法が用意されている。ただし今回は同時に持ち運べる武器の数には制限があり、基本装備であるピストルの他は、中型武器なら二つだが、スマートガンの場合はそれひとつだけしか持てない。マップのシチュエーションによって賢く選択をしなければ思わぬ苦戦を強いられることになるので、残弾数が残り少なくなったらさっさと他の武器に拾い替えた方が無難かも。
武器の威力も前作に比べて弱冠弱くなり、装填できる弾の数もさほど多くないので、むやみに弾をバラ巻いていると、あっと言う間に弾切れを起こすことになる。特に序盤は、慢性の弾不足が続き、ダッシュでわき目も振らずに逃げ回るか、威力は弱いが唯一無制限に弾の出るピストルのお世話になることも多いだろう。
また、唯一夜目の利かないマリーンは、暗闇においてフラッシュライトとフレア(発火筒)を使用するのだが、フラッシュライトはバッテリーの持続時間に制限がないものの照明範囲が狭く、フレアも無制限に使える上に照明範囲も広いのだが、最初に投擲したフレアが燃えつきるまで次を使用できず、持続時間も短いので、タイムラグの間に暗闇にまぎれたエイリアンに襲われる可能性が十分高い。この計算されたかのような武器のリロードとフレア投擲のタイミングの時間的死角には十分注意したいところだ。
本作においてもモーション・トラッカーはアバウトな位置しか示さないため、甲高い警告音で「くるぞ、くるぞ、どこだ、どこだ?」というプレイヤーに焦りをもたらす以外、あまり役に立っていない。
いろんな意味で小さなストレスのたまりまくるキャラクターだが、このストレスが恐怖心を煽る演出になっているようだ。

【プレデター】
プレデターは、肉体的には最強の種族だが、今回はゲームバランスの都合上、近接武器はリストブレイドのみに変更され、その他のプラズマキャスター、スマートディスク、コンビスティック、プロクシミティマインなどは全て遠隔武器となっている。これらの遠隔武器の操作方法は一緒くたにされ、デフォルトキーの配置上、移動しながらの命中させるのがなかなか難しく、勢い、静止してクローク(光化学隠蔽)、更に遠方からズームするなど、敵から隠れた状態か遠く離れた位置からの狙撃というシチュエーションになる。反面、エネルギーを消費する武器はプラズマキャスターのみで、ヴィジョンモードの切り替えはもちろん、使用すると却ってイタそうな体力回復薬や、クローク状態でも一切エネルギーは消費しない。
遠方攻撃はキーを押すと映画でお馴染みの三点レーザーサイトが出て照準を合わせ、キーを離してから発射となり、プラズマキャスターの場合はチャージもできる。あんまりのんびり構えていると三点レーザーサイトを辿って敵からコチラの位置がバレる可能性が高くなる。
また、サイクル・ヴィジョンのモード変更に合わせて、対人間、対エイリアンで自動照準と追尾装置作動が可能。しかし、中盤~後半にかけて手に入るエルダー・プレデターのマスクに交換しないと、対エイリアンのヴィジョンモードは使用できないため、接近戦になることも多い。
なお、エネルギーは、人間の施設の所々に設置されたバッテリーから補充できるようになっている。

【エイリアン】
エイリアンは、近接戦を専らにする種族で前作までと比べて特に大きな変更点はないように感じたが、やはり攻撃力は低く目になっているようだ。
操作方法も少々クセがあり、そのへんがプレデターのバランス調整と相俟って、批判の対象となっている向きもあるようだ。
いずれにせよ、このゲームに慣れていないプレイヤーにはやや敷居が高い操作方法かもしれない。

プレデター、エイリアンとも接近戦の場面が増えているせいか、敵の近接攻撃をブロックし、即座にカウンターを返す格ゲーもかくやという操作も加わっている。このブロック、マリーンにおいてはリロードの時間稼ぎにもなるのでユメユメ疎かにできない。

気になる欠点といえば、このゲームに“しゃがむ”動作がないのが非常にイタイ。操作を複雑にしないためかもしれないが、やはり戦闘時にしゃがんで遮蔽物の後ろに隠れることができないのはFPSとして物足りないのも事実だ。

さて、このゲームのウリのひとつは、オーストラリアで発禁の原因となった残酷表現である。グラフィックが格段に向上したせいもあるが、グロい表現もかなり向上している。なんつっても18禁だし。
例えばプレデターは網膜スキャンによるセキュリティーチェックをかわすために、人間の生首をキー代わりに持ち歩いて使用しているし、エイリアンは前作同様、敵の頭部を食べることで体力を回復する。
加えて、プレデターやエイリアンの場合、背後から不意打ちを加えたり、戦闘中に相手がダメージを受けたことによりフラつくと、グラップモードとなり、特定のキーを押す事で、相手を残酷に殺すシーンをマジマジと見ることができるようになっている。しかも、この処刑シーンにはそれぞれ数種類のバリエがあるのだ。
うわ、悪趣味(笑)

また、演出面として、映画“エイリアン2”に登場し、個性派俳優ランス・ヘンリクセンが演じたアンドロイド、ビショップのモデルとなった人物、カール・ビショップ・ウェイランドが、ストーリーの重要な鍵として登場している。
このあたりはさすがに今までの作品と異なり、後出しとはいえ映画の設定に準じているようだ。

最後に、このゲームには1作目同様、シングルプレイでスカーミッシュモード(サバイバー)が用意されているのだが、これがシンプルだが非常に面白いので、エイリアンの群れを相手に、ナマミの人間が単身どれだけ持ちこたえることができるか是非チャレンジしていただきたい。

ハヴ・ア・ナイス・ハント!

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