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或いはヨメさんとの不毛な戦いの記録
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帝都幻談 下 (3)


魔人・加藤重兵衛、復活!
平田篤胤らの活躍により、江戸の町は守られたかに見えた。
しかし、篤胤の没後、再び山ン本五郎左衛門の槌を使い、代々水戸藩主によって鎮守されているアテルイの霊を呼び覚まし、江戸を破壊しつくさんとする復讐の鬼が還って来た。
篤胤の娘おちょうと娘婿の鉄胤、老いたりとはいえ今だ健在の藤田東湖らが土御門家とからくり儀右衛門の協力を得て、最終兵器“万年時圭”を以って加藤の野望を阻止せんと立ち上がる。
果たして、陰陽道と西洋科学によって、刻の狭間からこの世に入りこまんとする“まつろわぬもの”を阻止できるのか?帝都幻談、堂々の完結編。

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帝都幻談 上 (1)
荒俣宏著、文芸春秋社、2007年3月刊。
嶋田久作演じる怪人・加藤保憲の名セリフ「我を崇めよ」で、一世風靡(死語)した、荒俣御大の代表作、『帝都物語』から遡ること百年。
徳川太平の世を揺るがす黒船とは別に、遠く蝦夷の地から江戸に妖怪を呼び寄せ、幕府転覆を謀る謎の人物が居た。そしてまた、加藤重兵衛と名乗り、清明判を家紋に頂く謎の剣客も江戸の闇を暗躍する。
迎え撃つは幽冥学の白皙・平田篤胤、水戸藩の傑物・藤田東湖、刺青奉行・遠山左衛門尉景元。
稲生武太夫が東の妖怪総大将・山ン本五郎左衛門から譲り受けたとされる槌と、謀らずも坂上田村麿に欺かれ祟神となった蝦夷の英雄・悪路王(アテルイ)を巡り、100年後に帝都となる江戸の町を舞台に壮絶な霊界戦争の火蓋が切って落とされる。

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スター・ウォーズエピソード1ファントム・メナス

ジョージ・ルーカス原作、テリー・ブルックス著、ソニー・マガジンズ、1999年刊。
映画EPⅠ“ファントム・メナス”の文庫版ノベライズ。
ハード・カヴァーも刊行されているが現在は絶版。
タイトルの『ファントム・メナス』とは“見えざる脅威”とか“幽霊の脅威”という意味で、影で糸を引くシスを見えない敵、過去の亡霊として暗喩している。

正直言ってつい先頃まで、映画の方はあまり好きではなかった。
理由はいろいろとあるが、ひとつにはディズニーを彷彿させる子供に媚びたような冒険活劇があまりにも鼻につき、SWの復活という鳴り物入りの映画にしては、明らかに旧3部作ファンの期待に大きく反した作品であるかのように思えたからである。
しかし、偶然手にしたこの小説版を読む事で、遅まきながらその考えは大きく変化した。
映画では十分表現できなかった登場人物の心のうちを掘り下げることによって、鑑賞時にはそれとなく見過ごしていた劇中のセリフや表情の意味が俄然深い意味合いを持つようになったのである。
映画では全体のバランスや上映時間の都合によりカットされたシーン、変更されたセリフが数多く描かれており、その中にはやはり小説でしか表現しえないものも見受けられる。
どのように映像技術が発展してもやはりメディアの枠を超えられない、表現の限界は存在するということなのだろう。

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スター・ウォーズ ダース・モール 闇の狩人

マイケル・リーヴス著、ソニー・マガジン社、2001年刊。
映画EPⅠ“ファントム・メナス”直前の出来事を描いたスピン・オフ小説。
時間軸的にはジェームス・ルシーノが著した『偽りの仮面』から続く物語だが、読まなくても不都合は生じない。
本書は、タイトルからもわかるとおり映画に登場したダース・シディアスのアプレンティス、ダース・モールにスポットを当てて描かれている。
その奇抜な外観のせいでキワモノ視されがちだが、実はある意味でジェダイに通じる高潔ささえ持つ、マジメな悪人だったことがわる。

ストーリーは通商連合のナブー封鎖計画に関する一部始終を記録したホロクロンを持ち出して逃げたニモーディアンを追ってダース・モールがジェダイ・テンプルのお膝元であるコルサントで暗躍するところから始まる。
そこにジェダイ・トライアルに失敗したパダワンのダージャ・アサント、故あってジェダイを憎むコレリア人の情報ブローカー、ローン・パヴァーン、そしてローンの相棒であり、カスタマイズされた5YQ型プロトコル・ドロイドのI-5の3人(というか2人と1体)が偶然巻き込まれ、実力では遥かに彼らを上回るダース・モールに命を狙われながらもジェダイ・テンプルに情報を届けようと活躍する。
最初はいがみあっていたダージャとローンだが、共闘するうちに次第にお互いに対する理解を深めていくことになる。
この小説が面白いのは、登場人物のキャラが立っていて、特にローンとI-5の掛け合いが非常にコミカルで、時にホロっとさせされる。
また、事件の真相を巡ってオビ・ワンも登場し、オビ・ワンとブラック・サンの代表者ダル・ペリとの遣り取りは個人的にこの小説の中でも一番気に入っている場面のひとつ。

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スター・ウォーズ偽りの仮面

ジェームス・ルシーノ著、ソニー・マガジン社、2001年刊。
本書はSWのスピンオフ小説のひとつで、映画EPⅠ“ファントム・メナス”以前を描いたエピソード。
映画で言及のみに留められた通商連合による通商封鎖、ナブー侵攻のきっかけとなる“関税法案”成立の経緯や“ヴァローラム最高議長の汚職疑惑”について解明されており、クワイ=ガン・ジンの活きたフォースへの拘りや、それが引き起こすジェダイ・カウンシルとの軋轢、間に挟まれたオビ・ワンの葛藤などについても描かれている。

内容についてはいちいち興味深く、映画を補足する格好の材料となるのだが、前述したとおり“解明”と“補足”が前面に出ており、「ああ、なるほど」という興さはあっても、エンターティメントとしての面白さに欠ける感がある。ルシーノは他にも『悪の迷宮』や『暗黒卿ダース・ヴェイダー』などの作品を手がけており、そちらが抜群に面白かっただけに、ちょっと肩透かしを喰らった気分。
しかし、本書から続く『ダース・モール 闇の狩人』、『エピソードⅠ ファントム・メナス』と続いて読み進めていけば、映画のみでは得られなかった、SW新3部作の新たな面が発見できるのではないだろうか。

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