23.01.25 JOYTOY WARHAMMER 40,000：ULTRAMARINES ASSAULT INTERCESSOR

まさに沼。

そんなワケで本日は、以前から気になっていた華ジョイトイ社、ウォーハンマー40,000から、ウルトラマリーンズ・アサルト・インターセッサーをご紹介。

先ず以てウォーハンマーとはなんぞやというところから説明すると、英ゲームズワークショップ社から発売されているミニチュアボードゲームのことであり、“ウォーハンマー40,000”は、41千年紀という超未来を舞台に、銀河系の様々な惑星上で行われる局地戦がテーマとなっている。



ウォーハンマー40,000（以下WH40K）では、地球（テラ）を聖地とした一大星間国家、帝国（インペリウム）と、敵対するさまざまな勢力（反逆者、エイリアン、モンスター、混沌の悪魔）との戦いに焦点が当てられており、繁栄から一転、異存在との戦いで存亡の危機に直面した星間国家の救いようのない狂気や悲壮さを強調したダークな雰囲気に満ちている。



人類側の勢力はスペースマリーンと呼ばれる装甲服に身を固めたエリート宇宙海兵隊員や、生身の兵士、皇帝を神と崇め異端審問にいそしむ狂信者など多岐に渡る。
また、混沌の勢力には悪魔だけでなく混沌に魅入られて闇堕ちしたスペースマリーン達も含まれ、それらはケイオス・スペースマリーンと呼ばれている。



スペースマリーンは帝国に属する諸惑星から選び抜かれたエリートに肉体改造と厳しい訓練を施した超人兵士のことである。
別名「戦闘者」(アスタルテス)、「死の天使」（デス・エンジェル）とも呼ばれ、帝国の戦闘部隊の主力として様々な戦場に配備されている。
パワーアーマーと呼ばれる機動装甲服に身を包み、帝国に敵対する勢力を滅ぼすため休むことなく日夜戦い続ける彼らは遺伝子操作によって老いることがなく、中には1,000年以上にわたって帝国に仕えている者までいる。
物理的な攻撃力や防御力は滅法強いが、その反面、物理的な防御を無効化する攻撃にはやたら弱いという典型的な脳筋。（だからといって決して頭が悪いわけではないので念のため。）



スーペースマリーン自体は帝国の組織だが独立した命令系統を有し、チャプター(戦団)という1,000人前後の部隊に分割、編制されている。
チャプター（戦団）にはそれぞれ独自の文化があり、個別の任務に従事している。
また、スペースマリーンの多くは常に「戦いの聖典」（コデックス）という厳格な軍規に従って行動する。



チャプター（戦団）は100人前後の部隊からなる10個の 「中隊」(カンパニー) と「戦団司令部」(チャプターコマンド) をはじめとする様々な部署から成り立っている。

「中隊」（カンパニー）は部隊ごとにそれぞれ異なる特徴や担当があり、目につく場所に一目でそれとわかる装飾（アイコン）が施されている。

「中隊」（カンパニー）は1人の中隊長(大尉/キャプテン)と2人の副官(中尉/レフテナント)、10人前後の戦闘同胞（バトルブラザー）で編制される10個の分隊（スカッド）を擁している。
本来、「分隊」（スカッド）の定員は10名前後なのだが、負傷や戦死により欠員が生じ、定員割れとなる場合が多い。
各「分隊」（スカッド）は１名の軍曹 （サージェント）により率いられている。



さてさて、フィギュアはウルトラマリーンズに属するプライマリス・スペースマリーン。なるほど、専門用語が多すぎて自分でも書いててよくわからん。

ウルトラマリーンズとは、最も一般的なスペースマリーンの戦団で、基本のカラーリングはブルー（青）。惑星マクラーグを拠点とし、別名コデックスマリーンとも呼ばれる。
スペースマリーンのなんたるかを体現する代表的な戦団とされ、典型的な兵士かつ巧みな戦略家で、高潔な戦士でもある。
均等さやバランスを保つ「均整美」こそ美徳とし、戦団員一人一人が様々な戦闘技術を卆（そつ）なくこなすことができる、オールラウンド・ソルジャーである。
全般的に高い能力を持ち、バランスも良く、手広い戦術を駆使した順応力の高い戦闘を得意とする。
また、1,000団以上のチャプター（戦団）を擁するとされるスペースマリーン全体のうち、実に3/5は元々このウルトラマリーンから分化、派生したとされている。



プライマリス・スペースマリーンとはWH40K第８版から導入された新しいタイプのスペースマリーンで、MarkＸ（マーク・テン）と呼ばれる新世代のパワーアーマーを着用している。
能力的な特徴として通常のスペースマリーンよりも背が高く、身体能力も向上しており、ケイオスへの堕落（闇堕ち）耐性も強化されている。
通常のスペースマリーンも追加手術によってプライマリス化が可能だが、手術には激痛が伴い、下手をすれば死に至ることもあるらしい。



プロポーション及び造形は秀逸。
特にマッシヴな体型が管理人のツボ。
さすがに高いだけあって、細部まで良く出来ている。
もっともゲームズワークショップは昔からアコギな商売で有名なのでライセンス料が高いせいからなのかも知れないが。



カラーリング及びペイントも良好。
戦団カラーであるブルーも良く映えていてカッコイイ。
右肩の白で描かれた斜めにクロスした矢印は「近接支援部隊」（クローズ・サポート）所属であることを、ローマ数字の方は所属分隊を示している。
左肩と背面バックパックの、ひっくり返した“Ω”みたいな記号は、ウルトラマリーンズ戦団の頭文字である“Ｕ”を顕す紋章である。
このようにパワーアーマーのカラーだけでなく、肩のマークやヘルメットの色にも色々と意味があるので管理人のような素人には注意が必要。



可動に関しては、首（ダブルボールジョイント）、両肩（ヒンジ）、両肩当（ボールジョイント）、両上腕、両肘（ダブルジョイント）、両手首（ヒンジ）、胸部（ボールジョイント）、胴部
、両股関節（ヒンジ）、両大腿、両膝（ダブルジョイント）、両足首（ボールジョイント）、両爪先に加え、背中のジェットパックのノズルと、かなり豊富で、マッシヴなプロポーションの割にポージングの自由度がかなり高い。

更にこのフィギュアは改良型の新素体であり、肩の付け根を引き出すことで腕を水平方向に広げる角度が僅かながらも広くなっている。



アクセサリーとして各種武器が付属。
こちらはボルトピストルと呼ばれる近接用ハンドガン。すべてのマリーンに標準支給され、スペースマリーンの携帯火器として広く愛用されている。
（スペースマリーンであれば）片手で扱うことが可能な軽火器で、軽量のボルト弾を発射できる。



ボルト弾とは自己推進型炸裂弾のことで、命中すると目標の内部で文字通り“炸裂”し、標的に多大な損傷を与えることができるらしい。



ちなみにマガジン（弾倉）は取り外し可能。



右手に持っているのがアスタルテス・チェーンソード。
WH40Kにおける定番武器のひとつで、（スペースマリーンであれば）片手で持てるサイズの電ノコ剣。単に「チェーンソード」とも。
白兵戦においてはボルトガンと対をなす、スペースマリーンを象徴する武器でもある。
剣の柄にはチェーンの回転数を上げるトリガーかスロットルがあり、高速で動く鋸刃で敵に激痛を与えながら斬り裂くという、ハイテクなのにやたらと野蛮で残酷で痛そうな武器。



アサルト・スクワッド、アサルト・インターセッサーなど、いわゆる強襲部隊が片手にボルトピストル、片手にチェーンソードで敵陣に殴り込み（斬り込み）をかけるビジュアルが印象的。
このフィギュアもプライマリスのみで編成されたアサルト・インターセッサー、つまりは強襲分隊のスペースマリーンである。
プライマリスの分隊は“スクワッド”ではなく“インターセッサー（調停者）”と呼ばれるので余計にややこしい。



柄頭にドクロがあしらっているのが何気に芸コマ。
おどろおどろしいが、ドクロをモチーフとした装飾は、“皇帝が人類のための犠牲を払う”ことを意味しているとか。



こちらはオートボルトライフル。



オートボルトライフルは、プライマリス・スペースマリーンが使用するために新たに考案された銃器で、従来のマーク II カウルパターンボルトライフルの変形型。



大容量のドラム型ロータリー・マガジンを使用できるように改良されているのが特徴。
連射速度を向上させるために射程距離を若干、犠牲にしている。
腕力に秀でたプライマリスだからこそ扱える武器なのだろう。

他にも握り手の形状をした替えの手首（左右）とボルトピストルを収納した状態のホルスターが付属している。



気になる（？）大きさは４インチのフィギュアと比較してこれくらい。
設定では身長２ｍくらいだからスケール的には1/18で適合か。



ちなみに似たような名前でウルトラマリーンズ・インターセッサーという商品もあり、価格も同じだが、そちらは旧素体でオートボルトライフルが付属していないので購入する際には注意されたい。

前述したように値段が高いという事もあり、そうそう気軽に購入するというわけにもいかないが、できれば今後も気になる商品をチョイスして紹介したいと考えている。