16.11.12 BOSS FIGHT STUDIO VITRUVIAN H.A.C.K.S. / GREEK MYTHOLOGY : RIVER STYX GUARDIAN

なんかやれやっ

という割には、全然“ねこねこパトロール”が変化しないけいたさんの脅しに屈する形で、本日は、米ボス・ファイト・スタジオ社、VITRUVIAN H.A.C.K.S.、ギリシャ神話シリーズからリバー・スティクス・ガーディアンをご紹介。

ステュクス川（River Styx）とは、ギリシア神話で地下を流れ、現世と冥界とを分けるとされる大河のことである。

ギリシャ神話の世界観では、世界は円盤状であり、大陸の周りを海が取り囲み、オーケアノス（海流を神格化した神）がぐるぐると回っているとされている。
故に“オーケアノスの領域”という言葉は、しばしば「地の果て」という意味でも用いられる。



また、地上の河川や泉の水は、全てオーケアノスの水が分かれて地下を通り、地上に現れると考えられていた。

スティクス川はオーケアノスの流れのうち、全体の十分の一の量の水を割り当てられた支流で、地下の冥界を七重に取り巻いて流れ、生者のと死者の領域とを峻別しているという。
ステュクス川の支流には火の川プレゲトーン、忘却の川レーテー、悲嘆の川コーキュートス、アケローン川がある。



ステュクス川あるいはその支流であるアケローン川にはカローンという名の渡守がいて、その姿は櫂を持ち襤褸を着た、光る眼を持つ長い髭の無愛想な老人であるとされ、獣皮を縫い合わせた小舟により死者の魂を彼岸の国（冥界）へと運んでいる。



カローンの渡し賃は銅貨１枚とされ、古代ギリシャでは死者の口の中に1オボロス銅貨を含ませて弔う習慣があった。
お金を持っていない死者は後回しにされ、200年間周囲をさまよってからようやく渡ることができたという。



また、ステュクス川の水には神々さえも支配する特別な力が宿っており、猛毒であるという説や、逆に不死をもたらす神水であるという説がある。
トロイの木馬で有名な英雄アキレウスも、生まれて間もなくこの川の水に浸されて不死身になったという。



この“リバー・スティクス・ガーディアン(スティクス川の防人）”は冥界を統べるハデスの軍勢で、定命の者が川の水を盗まないように常にスティクス川を見張っている、という設定らしい。



さて、フィギュアに関しては、以前紹介したアテネ兵のリペイント。
スティクス川にちなんでか、水色を基調としたカラーリングとなっている。



盾に描かれている紋様は冥界の番犬ケルベロス。



アクセサリーは兜と盾、剣２種、短刀、鞘、可動方向の異なる左右の手首、メーカーのロゴ入りスタンドと心持ち少なめ。



前述のとおり、純粋にリペなので可動に関しては特筆すべき点はない。



以前紹介した仏パポ社のケルベロスと。



こちらはやはり以前紹介したサファリ社のケルベロス。



ハズブロ、マーベルユニバースの“デス”をカローンに見立てて。
カローンは死神のイメージが習合したものか、襤褸のフードつきローブを纏った骸骨として描かれることも多い。

でも、エレボス（闇）とニュクス（夜）の息子なので、実際は男なんだよね。