15.12.05 MARVEL INFINITE SERIES 2015 WAVE 3.0 / DEADPOOL

本日は、米ハズブロ社、マーベル・インフィニット・シリーズから、デッドプール（ブルー・コスチューム）。

なぜデップーがX-MENのコスチュームを着ているのかは後述。

デッドプールの中の人の名はウェイド・ウィルソン（Wade Wilson ）。
ライターのファビアン・ニシーザと、アーティストのロブ・ライフェルドによって生み出された。

デッドプールをデザインしたロブ・ライフェルドは、マーベル・コミックのライバル社であるDCコミックのファンでもあり、デッドプールを創作するにあたりティーン・タイタンズ誌に登場するヴィラン、デスストロークのデザインを模している。
本名もデスストロークがスレイド・ウィルソンであるのに対し、デッドプールもウェィド・ウィルソンと、かなり似通っている。

デッドプールの方が人気が高いため勘違いされやすいが、デッドプールがデスストロークに似ているのであって、その逆ではない。（ここ重要）



デップーの初登場は1991年2月に刊行されたニューミュータンツ#98。
本来は一話こっきりのキャラクターの予定だったとか。
後にX-FORCEで再登場して以来、アベンジャーズやデアデビルなどに時折ゲストとして登場している。ストーリーが重くなりがちなX-MENシリーズに登場する際はコミック・リリーフ的な役割を演じている。
また、1997年1月からレギュラーシリーズの刊行が開始されており、今や押しも押されぬマーベル・コミックの人気キャラクターのひとりとなっている。



ウェイドはオハイオ州の小さな町で生まれ育ったが、劣悪な環境を理由に家出。
軍の特殊部隊で訓練を受けた後、暗殺者となり、なぜか日本に渡り相撲部屋に入門。
入門して数年で元横綱であった親方の実力を上回る。四股名は“千代の酒”。
親方の暗殺を依頼されるが、断ってアメリカに帰国。
その後、カナダ国籍を取得し、ミュータントであるバネッサと恋に落ちるが、その頃既にウェイドの身体は悪性の肺ガンによって浸蝕されていた。



ガン治療のためウェポンX計画から派生した実験の被検体に志願。ウルヴァリンから抽出されたヒーリング・ファクターの薬を注射される。
おかげで一命はとりとめたものの、薬によって暴走したガン細胞が表皮にまで浸食し醜く爛れた容姿となってしまう。おまけに副作用で脳細胞にダメージを受け精神に異常をきたす。

ウェイドは失敗作として“デッドプール（直訳すると、役立たずの溜り場）”送致となり、そのまましばらく消息を絶っていたが、数年後、全身を赤いタイツとマスクで覆った謎の傭兵“デッドプール”として活動を始める。



狂気に陥ったウェイドは死の女神である“デス”と出会い相思相愛の仲となる。
愛する“デス”に会う（つまり死ななければならない）ため、実験の被験者を虐待するAマンをわざと侮辱して一度は死亡するものの、ヒーリング・ファクターによって生き返り、施設の研究者を皆殺しのうえ、Aマンへの復讐を果たしている。



ヒーローであるとはいえデッドプールは基本的に金で動く傭兵である。
職業柄、殺人に対する躊躇が無く、精神に異常をきたしているせいもあり、冷酷なキラー・サイコパスとしての一面もある。



普段は醜い容姿を隠すために赤いコスチュームを着用しており、マスク無しでは電話にも出ない。
白兵戦・射撃を得意とし銃や刀を愛用する。
また、多言語に通じており、日本人が驚く位、日本語が上手い。
やたらと口が軽いのが特徴で、『マーク・ウィズ・ア・マウス（口数の多い傭兵）』と呼ばれる。



ちなみに好物はメキシコ料理のチミチャンガだとか。



デッドプールはヒーリング・ファクターの薬を注射されたことで、ウルヴァリンと同等の回復能力があり、更にデスとの仲を嫉妬したサノスによって『不死の呪い』をかけられたため、死ぬことができない。
そのため、例え頭が体から切り離されてもくっつければ元に戻り老化することもない。（メシア・ウォーの際には800年後の未来世界にも何食わぬ顔で登場している。）

人生に失望して何度となく自殺を試みるがいずれも失敗しており、ハルクに四肢をバラバラにされても生き返ってしまったばかりか、体のパーツがエビル・デッドプールとして蘇り、またぞろ騒動を起こしている。生きても死んでも迷惑なヤツである。



コミックではデップーの会話は黄色いフキダシ、思考は黄色いボックスで表現され、脳内の多重人格と会話する際には白いボックスと黄色いボックスとで一人掛け合いをする。

常人とは違う狂った視点で世界を見ており、 自分がコミックのキャラクターであることを認識し、いきなり読者に向けて話しかけたり、編集者に文句をつけてストーリーに干渉したり、本来コミックブックのキャラクターとして気が付いてはいけない事にさえ気が付いてしまうことがある。
キャラクターのフキダシさえもデップーに見えているようだが、他のキャラクターからは狂人扱いされているため、何を言っても信じてもらえない。



クロス・オーバー、“シークレット・インベージョン”ではニック・フューリーの依頼でスクラル旗艦に乗り込み、女王の弱点を探り出す任務に就く。

激闘の末、スクラルに捕まってしまうが、デッドプールの戦略上の利用価値を認めたスクラルは彼のクローンを作成。
オリジナルのデッドプール自身をクローンを訓練する教官として用いるが、（どこかで聞いた話だな）彼はクローン達に自分の「狂気」まで教え込んでしまう。

当然の帰結として混乱の渦と化した敵艦の中でデップーは無事任務を成功させるものの、フューリーに送るはずだった女王のデータはノーマン・オズボーンの手に渡ってしまい、それが後の“ダークレイン”の展開へと続く。



デッドプールは、Ｘ-ＭＥＮに加わることを熱望しており、サイクロップスが建国したミュータント独立国家ユートピアに合流しようと試みるが、すげなく拒絶されている。当然だけど。



ケーブル＆デッドプール誌では、サイクロップス達と対立したケーブルと戦うため、成り行きでＸ-ＭＥＮと共闘する際に着用した（させられた？）のが、このブルー・コスチュームである。



さて、フィギュアに関しては、本来デップーはスルーのはずなのだが、Ｘ-ＭＥＮとなれば別腹。



プロポーション及び造型は秀逸。
右手の小指が立っているのが何気に笑える。



カラーリング及びペイントも問題なし。



可動に関しては少しばかり問題アリ。
なぜか足首が横回転のみとなってしまっているのが残念。
一見するとヒンジのようにも見受けられるので、無理に動かそうとして壊さないよう注意が必要。



アクセサリーとして、マスク半脱ぎ状態のコンパチヘッド、背中の二刀、ナイフ、ハンドガンとロケットランチャーと思しきハイテク武器が付属。

刀は背中の鞘に収納可能。右大腿のホルスターは合う武器は付属していない。



画像のマシンガンは撮影用に、とあるフィギュアから流用したもの。



コンパチヘッドの接合部がキツく、無理に回転させようとすると首の凸部の根元が捩じ切れる恐れがあるので、これまた注意が必要。

ちなみに管理人はコンパチヘッドの凹部の方を工作用のグラインドで削って穴を拡張している。



テキトーに何枚か。





ケーブルとは、一時的に体を融合していたため、DNAがミックスされているらしい。



デップーとの会話で頭痛を覚えるサイクロップス。



とりあえず武器を回収しに来たパニッシャーと。

映画の公開もキマリ、何かと話題沸騰中のデップー。
管理人はデップーにあまり思い入れがないせいか、特に欲しいとは思わなかったので最初はスルーしてしまったのだが、今回ふと思うところあって追加で購入。
実際手にしてみれば、多少の難があるとはいえ、その欠点を補ってなお余りあるデキの良いフィギュアなので非常に満足している。