16.08.06 SAFARI CHIMERA

そんなワケで本日は、前回に引き続き、米サファリ社のキマイラをご紹介。

全然引き続いてねーじゃん。

などと言ってはいけない（以下略

キマイラはギリシア神話に登場する怪物でキメラとも呼ばれる。意味は「牝山羊」。
テューポーンとエキドナの娘（！）で、ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ。また、それぞれの頭を持つという説もある。
元はヒッタイトで信仰されていた季節を表す聖獣で、ライオンが春、山羊が夏、蛇が冬を象徴している。



キマイラはリュキア山という火山に棲んでおり、カーリア王のアミソーダロスによって育てられた。
強靭な肉体を持ち、口から吐く火炎によってしばしば山を燃え上がらせ、人々の住まう土地を荒らしていたが、天馬ペガサスの助力を得た英雄ベレロポーンによって退治された。

ペガサスに乗ったベレロポーンは、キマイラが火炎を吐く瞬間を狙って先端に鉛の塊を付けた槍を口に放り込み、自ら吐く火炎の熱で溶けた鉛で喉を塞ぎ窒息死させた。



さて、フィギュアはライオンとヤギとドラゴンのそれぞれの頭部を持つ説を踏襲したデザイン。



ライオンの頭部がややコミカルになっているが、全体として造型は良好。
カラーリング及びペイントもほぼ問題なし。



破れて穴の空いた羽などが芸コマ。



羽のボリュームのせいでかなり大きく見えるが、実際は三つの頭部とのバランスのせいかやや細身。

個人的には漠然と“ドラゴン並みの大きさ”というイメージがあったのだが、



……　実際はこんなもんらしい。

まぁ、槍の穂先につけ、片手で持てる程度の量の鉛で窒息死してしまったくらいなのだから、やはりさほど大きくなかったと考えるのが妥当なのだろう。

…　なんか複雑な心境だが。