22.10.30 HIYA TOYS EXQUISITE MINI / ROBOCOP 2 : ROBOCAIN

けいたさん、お待たせしました。

本日は、上海ハイヤトイズ社、エクスクゥジット・ミニ、ロボコップ・シリーズから、映画ロボコップ２に登場したロボケインをご紹介。

このロボケインは映画ロボコップ３部作の２作目、“ロボコップ２”に登場したキャラクター。
しかしながらロボケインとは通称で、劇中ではあくまでも“ロボコップ２号機”であり、ロボケインと呼ばれることはない。



ロボコップ２号機は既に時代遅れで性能不足と判断された初代ロボコップ（アレックス・マーフィー）の後継機としてオムニ社によって開発・製造されたサイボーグ警官である。
１号機と異なり、制御装置に搭載されている人間の脳ミソ以外、全て機械化されている。
開発の主導権を握っていたのはオムニ社の女性心理学者ジュリエット・ファックス。
彼女はオムニ社の最高責任者であるオールドマン会長をたらしこんでその地位を手に入れた。



ロボケインに使われている脳は「ヌーク」という新型麻薬密売組織の元締めにして、凶悪犯罪者でもあるケインから摘出されたもの。

実はオムニ社ではケイン以前にも数々の殉職警官を被験者としてロボコップへの移植実験に使用していたが、いずれも起動直後に発狂、自殺により失敗に終わっている。
そこで「機械の肉体を受け容れるのは自分の肉体に自信のある警官よりも、むしろ力に強く憧れる犯罪者の方ではないか」、「彼らは生に対する執着心が強いことから、肉体を失っても正気を保っていられるのではないか」というファックスの仮説に基づいてケインの脳が採用されることになった。



しかしながらケインは倫理観の欠如した犯罪者であり、なおかつ性格も狡猾な上、凶暴であった。
しかもマーフィーに逮捕され重傷を負って入院した際に、ファックスの手で生命維持装置を切られたことを非常に根に持っていたのである。
加えて彼自身が重度の薬物依存症であったため、お披露目の際に目の前でヌークをチラつかされたことにより、ファックスの手からコントローラーを奪って破壊、暴走してしまう。



搭載している脳ミソこそお粗末だが、ロボケインは性能・装備共に初代ロボコップを凌駕している。
腕は計四本あり、メインアームは左右一対。
左右とも三本指の鉤爪状のマニピュレーターで、左腕には伸縮式のパンチング・アームと7.9ミリガトリング式機関銃（ミニガン）が装備されている。

メイン・アームとは別に、左右一対の小さなサイド・アームもあり、右腕にはプラズマトーチ、左腕にはハサミ状のマニピュレーターを装備している。

また、右肩には二連装ショットガンを装備し、両肩と両脇に二基ずつ計四基のライト（投光器）が内蔵され、劇中でも暗所を照らす時に使用されている。



さて、フィギュアに関しては非常に良く出来ている。
プロポーション及び造形は秀逸。
とにかく表面をざっと見ただけでも情報量がやたらと多く、とてもではないが少しいじっただけでは処理し切れない。



カラーリング及びペイントも良好。
全身鉄色なので決して色数が多いわけではないのだが、行き届いたディティールのせいか単調な印象は受けない。



可動に関しては神懸かっており、よくぞこれだけ詰め込んだもんだと感心してしまう。
人型なのだが人間ではないので上手く説明できないが、このサイズ、この値段でここまで頑張ったのは正直スゴい。チャイナパワー恐るべし。
欲を言えば、手首の横回転軸、脚の爪先の鉤爪が動けばなお良かったが、そこまでは求めまい。



販促画像で気になっていた脚の短さも御覧のとおり。股関節にあたる部分にシリンダー状の回転軸がふたつあるので伸ばせばかなり長くなる。



メイン・アームの右手の鉤爪は親指が可動。
左手のパンチング・アームはスライドして伸ばすことができ、内側にある鉤爪も手首の部分で内側に折り曲げることが可能。



以前紹介したED209と。ほぼ同じくらいの高さ。



初代ロボコと。



三体並べてみた。



ロボコ対ロボケイン。



とにかく細部まで異様なまでに作り込まれた、近年稀に見る非常にデキの良いフィギュア。
なんでもこのロボケイン、ホントかウソか、映画制作当時、スタッフが日本人に勝手に無版権のガレージキットを作らせまいとして、敢えてやたらと複雑な構造にしたとかしなかったとか。
そのせいもあってか、長年の間なかなか立体化に恵まれなかったが、やっとこうして満足できるフィギュアを手にすることが出来て嬉しい限り。
ロボコ好きの方なら買って損はないと思うので、是非手にとって隅々までそのクオリティをじっくり堪能していただきたい。