20.06.29 LOCKER TOYS ZOMBIE LAB : SERIES 1 WAVE 1 / 004 ZOMBIE 459 1

本日は香港ロッカートイズ、ゾンビ・ラボ　シリーズ１のウェブ１から、ゾンビ459の1をご紹介。

ゾンビ・ラボは2017年に香港ノラズウォーク社によってネット上で公開されたコンセプトとストーリーがベースになっており、グラフィック・ノベルやコミック、フィギュアなどの媒体によって世界観が拡張され続けているミックスメディアコンテンツである。

ストーリーは謎のウイルスによって引き起こされたパンデミックから三年後の世界。
各国の都市は崩壊し、街はゾンビで溢れ返っていた。
僅かな生存者達は高層ビルや地下施設に逃れ、明日をも知れない日々を送っている。
国際都市「香港」は全ての陸橋を破壊し、更には街の中心地区を巨大な人工壁で囲うことでゾンビ達の侵入をかろうじて食い止めていた。
しかし、香港中心地区の地の底奥深くには、謎の研究施設があった。その名を地下施設「51区」。人呼んで『ゾンビ・ラボ』。



フィギュア化については香港ロッカートイズ社のブランドのひとつであるドリームコンセプトによって企画され、キックスターターを通じた資金の調達により、多くの出資者を得て見事製品化に成功している。



原型は拙ブログでも度々紹介している米ボスファイトスタジオ社が手掛けており、同社のVHACKSシリーズとの間にはパーツの互換性もある。



さて、フィギュアに関しては以前紹介したイラディエイテッドゾンビとほぼ同じ素体を使用。
以前の名称はスペーシマン（検体）だったはずなのだが、いつの間にかゾンビに変更。
色々とナンバーが振られているようなのだが詳細は不明。
確か、サバイバー（生存者）とゾンビと検体があったような？



プロポーション及び造形は良好。
ゾンビらしい細身な体型がいかにもそれらしい感じ。
全身の皮膚が萎びた感じがよくできており、浮き出た骨や筋、皺や傷のモールドも丁寧。



カラーリング及びペイントも特に問題なし。
死後かなりの時間が経過しているらしく、全身が茶色に変色している。
ゾンビというか木乃伊？
新鮮なゾンビだと血糊のペイントがわざとらしく、販促画像に比べても雑に見えてしまう事が多いのだが、このフィギュアに関しては特にそんなことはないのがありがたい。
色が暗色系なので画像処理で明度を目いっぱい上げているせいなのかテカリが気になるが、実物はもっと落ち着いた色となっている。



可動に関してはさすがに原型をボスファイトスタジオ社が担当しているだけのことはあり、かなりよく動く。
足首の処理は女性フィギュアと同じ二次軸及びロールの組み合わせとなっている。

アクセサリーとして、恐らくこのフィギュアのウリでもあるのだろうが、頭でも手首でもなく、腰のパーツが３種類用意されている。

通常のものに加え、



腸がはみ出したバージョンと、



まるで轢死体の上半身のように見えるような腰のパーツが付属。



他にも犠牲者の腕と、道路の一部を象ったと思しきフィギュアベースが付属しているのだが、やはり腰パーツのインパクトには遠く及ばない。



ザッ ザッ ザッ ザッ



ザッ ザッ ザッ ザッ



ザッ



ザッ



ザッ

……と、まぁ、ゾンビとくればお約束ですね。通じたかどうかは知りませんけど。



ちなみにアンデッド繋がりで４インチスケールのスケルトンと並べて比較するとこれくらい。

狂気の沙汰（誉め言葉）としか思えないのだが、腰のパーツの挿げ替えってのは、やっぱり斬新なアイデアではないかと。
恐らく、これがこれからのフィギュアのスタンダードに……なりませんね。

キックスターターのバッカー（出資者）に対するリワード（返礼品）と一緒に一部市場に出回っていた頃はどうしても割高感が拭えなかったが、再版で少し値段もこなれてきたみたいなので、今回初めて海外のショップさんから取り寄せてみた。
カスタマイズも可能だし、バリエもあるみたいなので、できれば複数体揃えて飾りたいフィギュアではある。