或いはヨメさんとの不毛な戦いの記録
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グラディエイター(剣闘士)は、古代ローマにおいて見世物として闘技会で戦った剣士のことである。
その起源は紀元前3世紀の終わり頃、死者への弔いとして戦争捕虜同士を戦わせたのが始まりとされ、紀元2世紀、コモドゥス帝の時代に最も盛んであった。
最盛期には8万人もの観客が収容できるほどのコロッセオが建造されたが、闘技会に批判的なキリスト教の影響もあって次第に衰退。
404年に西ローマ皇帝ホノリウスの命令で闘技場が閉鎖されて以降も地方で開催されていたが681年に公式に禁止され、遂に消滅した。
グラディエーターの名は古代ローマ兵の主要武器であったグラディウスと呼ばれる短剣に由来する。
本セットは、グラディエイター用のアクセサリーキットという事で、フィギュア本体は付属していない。
そこで、以前紹介したアキレスにご登場頂き、
アキレスのフィギュアに男性用のグラディエイターの装備一式を着用。
装備は、兜、肩当て、ガレールス(青銅製の肩にかける防具)、腰布、脛当。
なお、兜とガレールスは頭と腕のパーツごと挿げ替える仕様。
肩当と脛当は獅子が象られ、ゴールドとシルバーで彩られた豪奢なものとなっている。
剣闘士は基本的に、顔と手足を防具で固め、胴体部分は裸か、もしくは小さな防具をつけるだけであった。
これは観客にとっては、手足を負傷して武器が持てなくなったり立てなくなることで勝負が付くよりも、胴体から大量の血を流しながら死ぬのを見ることが期待されたためである。
また、重い鎧を着用すると動きが鈍くなり、華やかさに欠けるといった理由もあった。
防具自体も見栄えを重視し、装飾的な意味合いが強かったようだ。
古代ローマでは生死を賭けた戦いにさえも、いかに見物人を飽きさせず面白く見せるかというゲーム性が取り入れられていたのである。
かつて剣闘士たちはどちらか死ぬまで闘ったと考えられていたが、実際には必ずしもそうではなく、負けても助命されることが多かった。
身分こそ奴隷であったが、人気のある剣闘士は所有者にとっても大切な金蔓であり、万が一死んでしまった場合には、興行主がそれ相応の対価を支払わされた。
その一方で、犯罪により剣闘士に身を堕とした者は訓練を受けることもなく闘技会に引きずり出された挙げ句、防具なしで戦わされ、その大半は闘技場で命を落とすか、運よく一命を取り留めても場外に運び出された後にとどめをさされた。
ちなみにラッセル・クロウ主演の映画「グラディエーター」などでは筋肉質に描かれていたが、実際の剣闘士は太っていたらしい。
その理由は、太っていた方が皮下脂肪が多いため露出した肌の部分を多少は切られても死ににくくなり、一試合でも多く戦わせることができるように、とのことだった。
食事は主に大麦を与えられたが、これは古代ローマでは大麦は身体を太らせ、出血を抑制する効果があると考えられていたからである。
史実はともかく、ビジュアル的にはやはり筋肉質な方が様になる。
金と銀の成金趣味的なカラーリングも最初はどうかと思ったが、華やかな剣闘士によく似合っている。
長くなりそうなので女性グラディエイターの装備及び付属している武器の紹介は次回に譲りたい。
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