21.09.09 FOUR HORSEMEN STUDIOS MYTHIC LEGIONS : WASTELAND WAVE / KRONNAW

本日は米フォーホースメンスタジオズ社、マイシック・レギオンズ（ミシック・リージョンズ）シリーズ、ウエイストランド・ウェブから、クロナウをご紹介。

現実と化した悪夢、クロナウは、不可解な蘇生魔法と野蛮で非伝統的な科学の融合による忌まわしき実験の産物である。

唯一、“生命の破壊”という目的のために造り出されたこの恐ろしい物体は、生粋な“悪”の擬人化と言えるだろう。

認識できる性格や感情というものが存在せず、無作為な殺戮を繰り返すクロナウは、敵だけでなく味方にとってさえも危険な存在である。

クロナウは、あたかも無差別に周囲を巻き込んで爆発する爆弾のように、ビョルンガルの世界で虐殺による道を次から次へと切り開いている。



さて、フィギュアに関しては、いかにも黒魔術と邪悪な科学の融合によって生み出されたといった感じの禍々しいデザイン。



プロポーション及び造形は良好。
素体は同社の汎用男性素体、各パーツも既存のフィギュアからの流用なので、特に目新しいというわけではないのだが、



カラーリングがケバいとすら言える非リアルなパステル調だけに、やたらとインパクトがあり、逆にこの世ならざる毒々しさが際立っている。



前述のように素体は汎用素体のため、可動部に関しては特筆すべき点はないが、強いて言えば骸骨の頭部は顎が開閉する。



アクセサリーは豊富で、替えの頭部、ヘッドギア、肩当て、武器を装備できるストラップが２本、両手剣、斧、モーニングスター、短剣が付属。



それらを装備するとこんな感じになる。



文句なしにカッコイイのだが、頭部に装着するヘッドギアが滑ってズレやすいのが欠点か。



いくらなんでもありのファンタジー世界といえ、随分とぶっ飛んだカラーリングに、他のフィギュアと比べてもさすがに少しばかり浮いているような気もするのだが、



それもそのはず、このフィギュア、実はマスターズ・オブ・ザ・ユニバース（MOTU）へのオマージュであり、キャラクターで言えばトラップ・ジョーを意識したデザインとなっている。（ちなみにトラップ・ジョーの中の人の名前は“クロニス”というらしい。）



フォーホースメンスタジオズは、もともと原型師の集団からなる会社であり、現在のようにネットや小売店を通じたオリジナル商品の販売を手掛けるまではマテルやマクファーレンなどの原型製作を請け負っており（現在も？）、その中にMOTUも含まれていたことから、やはりそれだけ思い入れも強いのだろう。いや、よく知らんけど。



個人的にはこのなんともピーキーなカラーリングとデザインがツボに嵌り以前から気になっていたが、なかなか入手する機会がなく、今回思いきって購入に踏み切った次第。



管理人のコレクションでも少しずつ数を増やしつつあるマイシック・レギオンズだが、４インチのフィギュアと絡めても、これはこれで楽しい。