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或いはヨメさんとの不毛な戦いの記録
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アラン・テイラー監督、クリス・ヘムズワース主演、映画「マイティ・ソー ダーク・ワールド」公開初日に鑑賞。
毎月1日は映画の日ということで新作にも関わらず千円ポッキリ。超得した気になってルンルン気分。ちなみについてくるとうるさかったヨメは仕事だったのでひとりで鑑賞。

かつて、アスガルド王オーディンの父、ボーは、この宇宙ができる以前に“闇”を支配していたダーク・エルフ一族を一掃し、闇のエネルギーの源泉である“エーテル”を、誰にも見つからぬように異次元の彼方に封じ込んだ。

そして現代。アベンジャーズの事件から1年後、ロンドンで発生した原因不明の重力の異常現象を調査していた天文物理学者のジェーンは、惑星直列の影響で不安定になった次元の隙間に迷い込み、隠されたはずのエーテルを発見、偶然それを体内へと取り込んでしまう。

その頃、ソーは9つの世界の平和を取り戻すために闘いを続けていた。だが、アスガルドに凱旋帰国した折、ブヒレストの監視者ヘイルダムからジェーンの存在が宇宙から消えていることを知らされる。

ジェーンの危機を察したソーは再び地球を訪れ、ジェーンの体内からエーテルを取り除くためにアスガルドへと連れ帰る。
だが、エーテルの存在を察知したダーク・エルフの王マレキスが復活、再び闇のパワーを奪還すべくアスガルドへの侵攻を開始。不意打ちによりアスガルドに大損害を与える。

冷静さを失い、復讐のために全面戦争突入を決意するオーディン王に対し、これ以上の犠牲が拡大することを危惧したソーはジェーンとエーテルを切り離し、なおかつマレキスを倒すために一計を案じる。
しかし、その計画を成功させるためには、異次元へと通じる抜け道を知る唯一の人物であり、今は終身刑で監獄に幽閉されている弟、ロキの協力が必要不可欠なのであった。

今回の主役はなんといってもトム・ヒドルストン演じるロキ。
勿論、予定調和の範囲内ではあるものの、魔術師にして策略家でもあるロキの魅力が遺憾なく発揮されている。
あくまでも正統派の主人公たる“光”のソーに対して、その“影”であるロキの存在は、やはりこの物語にとって重要な要素のひとつとなっている。
互をよく知る兄弟がゆえ、その複雑に入り混じった愛憎紙一重の感情が引き起こす兄弟喧嘩に宇宙全体が巻き込まれてしまうことを考えると、まったくもって迷惑千万な話である。きみたち、そーゆーことは家ん中だけでやれよ。

今回はユーモアの要素も多く、またアベンジャーズ絡みのネタも仕込まれていて楽しめた。
ソーの仲間、ウォリアーズ・スリーのホーガン役である浅野忠信も再登場してる。

ただ、やはり続編としての映画ってのは、単体で見ると説明不足で物足りない面があることは否めない。レンタルDVDもあることだし、この映画見る前に、前作についてはそっちで予習しておいてね、みたいな前提条件がごく当たり前になってしまったからかもしれないが。

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