22.11.18 HIYA TOYS EXQUISITE MINI / ALIENS VS. PREDETOR REQUIEM : PREDALIEN

けいたさん、お待たせし（以下略

そんなワケで本日は上海ハイヤトイズ社、エクズィットミニ、AVP2 エイリアンズ Vs. プレデター レクイエム　シリーズから、プレデリアンをご紹介。

プレデリアン（PREDALIEN）はゼノモーフ（エイリアン）がプレデターに寄生して成長し、そのDNAを取り込んだ混合体。
名称はプレデター（PREDATOR）とエイリアン（ALIEN）のかばん語。

外観は登場するメディアによってそれぞれ異なるが、エイリアンに似た姿で、頭部にはドレッド風の触手、4本の牙の生えた外顎があるなど、寄生主であるプレデターの特徴や能力が受け継がれている場合が多い。

（映画の）公式設定では身長213cm（一説には300cmとも）、割合はエイリアンが85%に対しプレデターが15%とされている。



プレデリアンが初めて登場したのはデイヴ・ドーマンが1990年に描いたコミックの一枚絵で、その後もエイリアン対プレデターのコミックで何度か描かれた後、同コンセプトをテーマとしたビデオゲームのキャラクターとしても採用されている。
映画に登場したのはそうした経緯を踏まえた後のことであり、決して映画オリジナル・キャラクターという訳ではない。



さて、フィギュアは映画版「AVP2 エイリアンズVSプレデター　レクイエム」に登場した個体。

映画１作目「エイリアンVSプレデター」でフェイスハガーによってスカー・プレデターに産み付けられた卵がその体内で成長。クイーン・エイリアンとの戦いで致命傷を負ったスカーの死後、胸（腹？）を食い破って誕生したもの。
なお、映画ではチェストバスターの時点で既にプレデターのような外顎が確認できる。



プレデターの宇宙船内で成長したプレデリアンは、同乗していた他のプレデター達を次々と惨殺。コントロールを失った船は地球の合衆国コロラド州にある森林に墜落し、船内に保管されていたフェイスハガー共々、プレデリアンが逃亡してしまう。
エイリアンとプレデターが争うと、なぜかいつも地球が巻き込まれてしまう不思議。



プレデリアンは人間を寄生主としたゼノモーフ（エイリアン）よりも大柄であり、体表も甲殻質ではなく筋肉質で昆虫よりも爬虫類に似ている。ちなみに鳴き声はプレデターとクイーン・エイリアンの中間のようにも聞こえる。

腕力は通常のゼノモーフより遥かに強く、人間を片手で引き裂き、単体でプレデターと互角以上の戦いを見せる。
また、宇宙船の墜落に巻き込まれても傷ひとつを負わず、胸をスピアで刺し貫かれてもひるまぬずに反撃するほどの耐久力を持つが、人類の銃器でも傷を負わせることは可能。

エイリアンの血液と言えば強力な酸のはずだが、なぜか劇中では出血によって周囲の物が溶けてしまうような描写はなく、それがプレデターの特殊なDNAの為せるものなのかは不明。



性格はプレデターよりもゼノモーフに近く、非武装の人間にも躊躇なく襲い掛かり虐殺している。
また、通常の種とは異なり、妊婦の口から体内にインナーマウスを挿入し、胎児に直接エイリアンの遺伝子を組み込むことで繁殖活動を行う。

クイーンが失われたゼノモーフのコロニーでは、何らかの理由で選ばれた個体が自然発生的に次のクイーンとなる（ハチやアリと一緒やね）ものだが、プレデリアンの場合は宿主がプレデターであったことから繁殖の方法も変化したものか。

プレデリアンはクイーン同様、自分の子供であるゼノモーフに命令することが可能だが、ゼノモーフはあまり複雑な命令は聞けないので、寄生対象である妊婦を自分で探し出さないといけないという欠点があるらしい。



プロポーション及び造形は秀逸。
映画では動き回っていたり暗かったりでよく見えなかった部分も、フィギュアではゆっくりじっくりと細部まで堪能できるのがありがたい。



カラーリング及びペイントも問題なし。
前述の様に全体的にはややプレデターめいたカラーリングとなっている。
頭部のドームは半透明で、うっすらとドクロのような形状をした顔が透けて見える。



可動に関しては、首、両肩（ヒンジ）、両肘（スウィブル＋ヒンジ）、両手首（ボールジョイント）、胸部、両股関節（ヒンジ）、両膝（ダブル・ジョイント）、両足首（ヒンジ）、尾（ペンタブル）に加え、



エイリアンと言えば、の



顎の開閉とインナーマウスのギミック。

また、可動範囲こそ狭いが背中の４本の突起も動かすことが可能。



アクセサリーとして形状の異なる替えの手首（左右）と、グレーチング状のフィギュアベース及びベース連結時に固定するパーツが付属。



大きさは５．７インチ。
同スケール（１／１８）のプレデターと比較するとかなりの大きさであることがわかる。これで公式設定213cmはさすがに無理がある。



同じく、人間を寄生主にしたゼノモーフ（エイリアン）と。



３体並べるとこんな感じ。



コロニアル・マリーン（植民地海兵隊）と比べるとこんな感じ。このフィギュアはホットトイズ製のスナップキットなのだが、小物なんかも充実しているので復刻してくれんもんかね。

エイリアンとプレデターを戦わせたらどうなるか、もし組み合わせたらどうなるか、という、ある意味、この手のＢ級ＳＦ映画ファンなら誰しも一度は考えるであろう妄想、もしくはヲタクの浪漫を具現化したようなハイブリッドなキャラクター。

本来は存在する時代設定も世界観も異なるため、アイデア自体は非常にバカバカしいのだが、実際にそれをやってしまうあたりがアメリカ人のスゴイところ。