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或いはヨメさんとの不毛な戦いの記録
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ジョナサン・モストウ監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『ターミネーター3 ザ・ライズ・オブ・ザ・マシーンズ』(2003)でシュワルツェネッガー演じるT850型ターミネーター。
マクファーレン社とシュワルツェネッガーの因縁は深く、かつてMM4でターミネーター2のフィギュアをリリースする際にも結局肖像権を得ることができず、製品版では顔を判別不能なくらいクラッシュさせた状態でなんとか販売にこぎつけたという経緯がある。これは、シュワルツェネッガー側の「自分のフィギュアが銃を所持していると暴力的でイメージが悪くなる。」という主張によるもの。今回も一抹の不安を感じたが、マクファ社は強気の姿勢を崩さなかった。
ところが、シュワルツェネッガーがカルフォルニア州知事候補に名乗りを挙げた時点で雲行きが怪しくなって来る。
結局、製品版では固定サングラスが装着されることとなり、一時はサングラスの外れるバージョンがあるというウワサが流布したが、まもなくそれがデマであることが判明。ファンの間に“またかよ”というあきらめの空気が流れた。
しかし、コンベション会場でスタッフが「ダメージヘッドのバージョンもあるよ」とコメントしたことにより、状況は一変。事実、後期出荷版ではT-850のフィギュア2体は、ダメージを負いつつも素顔で登場し、にわかにファンを狂気乱舞させると同時にあわてて注文に走らせた。あくまでもウワサだが、どうやらシュワルツェネッガー側との契約がギリギリまで間に合わなかったらしい。
後期版は好評につき、追加生産の予定もあったが、映画の公開から時間が経っていたため、さすがにそれはポシャったようだ。

画像はT-850のプチカスタム版。というのも、オリジナルの顔は、シュワルツェネッガーと言うよりもジョン・トラボルタに似ていたので、同シリーズの“T-850 with COFFIN”のヘッドを流用している。
なお、12インチフィギュアでもタワーレコード限定で素顔バージョンが存在する。

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