17.05.012 BOSS FIGHT STUDIO VITRUVIAN H.A.C.K.S. / SERIES 1 : PENTHESILEA (AMAZON COMMANDER)

本日は、米ボスファイトスタジオ社、VITRUVIAN H.A.C.K.S. ギリシャ神話シリーズ、ウェブ5から、ペンテシレイア（アマゾン・コマンダー）をご紹介。

ペンテシレイアは、トロイア戦争の際にイーリオス軍側についたアマゾンの女王。
軍神アレスとオトレレ女王の間に生まれた娘である。
誇り高く美しい女性であったが、ギリシャ軍を率いていた英雄アキレウスと一対一の戦いに敗れ命を落とした。



トロイア戦争の最中、イーリオスの王プリアモスの息子で事実上の総大将であったヘクトールがアキレウスに討たれたことにより、イーリオス軍は一時的に勢力を失うが、アマゾンの女王ペンテシレイアが加勢に加わったことで再び勢いを盛り返した。



ペンテシレイアはギリシア軍の名だたる英雄らをことごとくなぎ倒して暴れまわったが、最期はアキレウスに挑戦して敗れ命を落とすことになる。



しかし、アキレウスは自ら手にかけたペンテシレイアの美貌に目を奪われ、彼女を殺してしまったことを酷く後悔する。
更に、そのことを下士官兵であったテルシーテスにからかわれると、逆上してテルシーテスを撲殺してしまった。



アマゾン軍では、ペンテシレイアと彼女の姉妹であるヒュッポリテー、アンティポテー、マレニッペーの四人は、アマゾンの最高の戦士である“12人のチャンピオン”のひとりとして、それぞれが数千人の女戦士の編隊を指揮していた。



その“12人のチャンピオン”の中でもペンテレイシアの勇名はひと際高く、やがて彼女はアマゾンの王位を継承する。

彼女の指揮下にある戦士達は、命令とあらば例えそれが冥界であったとしても彼女に付き従うほど強い忠誠を誓っていた。



フィギュアのオリジナル設定によると、アキレウスが“スティクス川の衛人”の怒りから逃れるために一時的にアマゾンの国に身を隠していた際、ペンテシレイアと恋に落ちた、もしくは彼女を妻として娶ったとも言われている。



彼女はアキレウスの愛を勝ち得ており、戦闘においても彼と互角の技量を持つ数少ない戦士のうちの一人だった。



しかし、アキレウスの不死身の力を欲するゴルゴン三姉妹の末妹、エウリュアレーの姦計に嵌まり、唯一の弱点である踵から彼女の毒を注ぎ込まれてしまったアキレウスは、ペンテシレイアを裏切り、彼女のもとから去ってしまう。



ペンテシレイアは、アキレウスの正気を取り戻し、ゴルゴンとの戦争の流れを変えようと、アマゾンを率いて戦うこととなる。



だが、ここでもやはりペンテシレイアの物語は悲劇に終わる。

アキレス、エウリュアレー、そしてエウリュアレーの使徒の群れに直面した彼女は激しく戦ったが、皮肉にも最愛の相手、アキレウスの手にかかって命を落とす。

そして彼女の愛を再び裏切ったことで、アキレウスの狂気は更なる深みへ陥ることとなる。



さて、フィギュアに関しては、何気に管理人の持つ中で、唯一の女性のフィギュアだったりする。
ブランクスでは女性の素体も所持しているが、ゴルゴンを除けば女性フィギュアはこれだけ。
そもそもボスファイトスタジオの商品はなぜか人間の女性のフィギュアが極端に少ない。



いつものことながら、プロポーション及び造型は秀逸。



カラーリング及びペイントもすこぶる良好。
鎧の配色はもちろん、前髪の白いヘアマニキュアがほどよいアクセントとなっている。



可動部もいつもの如くよく動く。
男性素体と異なり足首がロールになっている。



また、特筆すべきは剣の両手持ちができる点。
マッチョ体型の男性フィギュアだと筋肉が干渉してさすがにこうはいかない。



ポニーテールは左右に回転し、首の可動の妨げにならないように配慮されている点も非常にポイントが高い。



アクセサリーは、胸鎧、スカート、前腕の鎧、脛当、盾、直剣、長剣、短剣、可動方向の異なる左右の手首、メーカーのロゴ入りフィギュアスタンドが付属。



盾の紋様は馬を襲うグリフォンという凝ったもの。



いつものようにスカートの後ろには剣を佩くことも可能。



兜は付属していないが、細身の女性素体の場合、頭でっかちに見えてしまうのでなくてもよいくらい。
また、例え付属していたにしてもポニーテールが邪魔になって着用できない。



女戦士というと、なんとなくワンダーウーマンを彷彿させる。



撮影中は頭の中を今夏公開される映画のテーマソングが流れっぱなし。



宿敵であり、恋敵でもあるエウリュアレーと。



アキレウスと。
ブランクスの素体同士を比較すると男性素体の方が大きい。
この画像だと、ペンテシレイアの方がやや背が高く見えるのは、恐らく髪型のせいなのだろう。