17.11.10 MARVEL UNIVERSE SDCC 2012 EXCLUSIVE MASTER OF EVIL : MARVEL'S BARON ZEMO

全てはここから始まった。

……と、いうワケで、本日は米ハズブロ社、マーベル・ユニバースシリーズ、サンディエゴ・コミコン限定版、マスターズ・オブ・エビル　３パックからマーベルズ　バロン・ジーモをご紹介。

まずもって“マスターズ・オブ・エビル”とはなんぞや、というと、ナチスの天才的な科学者である初代バロン・ジーモ（ハインリッヒ）が結成したヴィラン・チームである。



第二次世界大戦後、南アメリカのジャングルに潜伏していたバロン・ジーモはキャプテン・アメリカが復活したことを知り、アベンジャーズのメンバーが苦戦したスーパーヴィランを集めてマスターズ・オブ・エビルを結成し、ニューヨークを襲撃するも敗退。
それ以降メンバーを変えつつ、何度も再結成されている。



初代バロン・ジーモとキャプテン・アメリカとの間には浅からぬ因縁があり、キャップが仮死状態で凍結され、バッキー死亡（実はウィンター・ソルジャーとして生きていたのだが）の原因をつくった人物でもある。



初代バロン・ジーモとされているが、設定上はジーモ男爵家第十二代当主。"覆面をした悪魔"の異名を持つ。

第二次世界大戦の最中、ナチスでヒトラーの資金提供の下、デス・レイ（殺人光線）など数々の兵器を研究開発していたが、その実験のために数百人に及ぶ民間人を犠牲にしたため、国民から嫌われており、自衛のためにいつも素顔を隠す覆面を着用していた。

第二次大戦末期に"アドヒーシブ-X"という強力瞬間接着材を使った兵器を開発中、キャプテン・アメリカの襲撃に合い、シールドで破壊されたコンテナから流れ出たアドヒーシブ-Xを頭から被って、覆面が剥がれなくなってしまう。

見聞きする事と呼吸することはかろうじて可能であったが、口からは食事を摂る事ができず、静脈から栄養を摂取しなければならない状態となり、ショックのあまりジーモは狂気の淵へと追いやられてしまう。そして、自分をそのような状態に追いやったキャプテン・アメリカや同盟軍はおろか、自分の家族や延いては人類そのものも憎悪の対象となる。



その後、爆撃機に乗って脱出しようとした際にキャップとバッキーによる追撃を受け、キャップは海に落下して仮死状態のまま凍結、バッキーは爆発に巻き込まれて死亡した（と思われていた）が、ジーモは生き延び、戦後は南アメリカのジャングルで原住民たちを奴隷化して王として暮らしてつつ、人類を抹殺するための殺人光線の研究を続けていた。



キャプテン・アメリカの復活を知ったジーモはキャップの友人、リック・ジョーンズを誘拐してアベンジャーズを南米の基地へとおびき出した。

ジーモは完成した殺人光線でキャップの抹殺を図るが、キャップのシールドに反射した太陽光に目が眩み誤って山を撃ってしまい、土砂崩れに巻き込まれてその一生を終えている。



二代目バロン・ジーモ（ヘルムート）はハインリッヒの息子。
父の仇であるキャプテン・アメリカを憎み、初期の頃はナチスに縁の深いのヴィラン達と手を組む事が多かったが、本人は特にネオナチというわけではない。
父の発明品である光線銃や仲間であるフィクサーの発明した武器を使用している。

アベンジャーズ誌２７０号にかつての仲間であったヴィラン達を集めて第四期のマスターズ・オブ・エビルのリーダーとして登場。

ヒーロー不在のＮＹを守るという建前で、本人も“シチズンⅤ、チーム名も”“サンダーボルツ”と改名するが、偽のヒーロー活動をしているうちにその気になってしまった手下に裏切られ放逐されてしまう。
しかし、その後もつかず離れずの関係を継続している模様。



さて、フィギュアは二代目バロン・ジーモをフィギュア化したもの。



プロポーション及び造形は秀逸。
コスチュームは初代のイメージを踏襲しながらもかなりスタイリッシュなデザインとなっている。



カラーリング及びペイントも良好。



可動に関しては、首（ボールジョイント）、両肩（ヒンジ）、両上腕、両肘、手首（ヒンジ）、胸（ボールジョイント）、腰、両股関節（ヒンジ）、両大腿、両膝（ダブル・ジョイント）、両脛、両足首（ロール）と、かなり豊富でぜいたくな造り。



アクセサリーとして拳銃と剣が付属している。

……が、手の大きさと全然マッチしていないため、しっかりと保持させることはほぼ不可能。

撮影では無理やり持たせているが、ポロポロ落ちてストレス溜まりまくり。
せっかくの良いフィギュアなのに台無しである。



バロン・ジーモのフィギュアは、シングルパックでもリリースされているが、このＳＤＣＣ限定版の方はブーツにファーがある点で異なっている。



宿敵、キャプテン・アメリカと。
バッキーが生きていたことが発覚して積年の恨みも解消され、今は良好とは言えないまでも以前のような敵対関係ではなくなったらしい。



チームに整合性はないが、とりあえずマスターズ・オブ・エビルのメンバー繋がりで集合写真。