22.10.16 MEGA CONSTRUX MASTERS OF THE UNIVERSE : SNAKE MOUNTAIN / EVIL LYN ＆ SCREECH

本日は米マテル社、メガコンストラックス、マスターズ・オブ・ザ・ユニバース・シリーズ、スネーク・マウンテンの付属フィギュアからエビル・リンとスクリーチをご紹介。

これまでスネーク・マウンテンに付属するフィギュアは６体と紹介したが、厳密にいえば実は７体であり、最後の１体はスケルターに仕える悪のハヤブサ、スクリーチである。



そもそも、なんでまた今回のセットに今更のようにエビル・リンが、それも単なるリカラーで含まれているのか謎だったが、やはり、スネーク・マウンテンといえばスクリーチ、スクリーチといえばエビル・リンなのだろう。いや、よく知らんけど。



エビル・リンについては今まで、オリジナル・フィギュア版、オリジナル・アニメ版、２００Ｘ年アニメ版（バトル・グラウンド）がリリースされており、その都度キャラクターの紹介もしてきたので詳細は割愛させて頂く。



彼女はスケルターの率いる“悪の軍勢”の一員にして、彼の愛人という設定だが、今回のセットに含まれるサンダーパンチ・ヒーマンやドラゴンブラスター・スケルターの背景説明によると、スケルターのかつての黒魔術の導師であったホーダックを蘇らせるなど、一方では彼の利益に反した行動もとる、謎の多いキャラクターである。



既存のフィギュアと同じ素体なので、プロポーションや可動については特筆すべき点はないが、



ご覧のとおり顔のペイントが以前のもの（右）に比べて格段に向上している。



また、魔法の杖が小振りになっており、形状はともかくサイズ的にはこちらの方が原作のイメージに近い。



さて、スクリーチである。
オリジナルの設定は曖昧だが、後年の（後付け）設定によると、この鷹に似た鳥は、邪悪で野蛮、凶暴かつ孤独な生き物で、その軋むような鋭い鳴き声が名前の由来となっている。
本来は悪の次元に生息する生物だが、スケルターがゼラチン状のモンスターを召喚した際、一緒にエターニアに姿を現したらしい。
その後モンスターは追放されたが、スクリーチはスネーク・マウンテンに留まった。



スクリーチは同じ邪悪な属性に親近感を覚えたのか、スケルターに惹きつけられ、彼の命令以外は従わなかったが、時折スクリーチの姿を借りてスパイ活動をするエビル・リンに対しては多少なりといえども友好的であった。
また、この異次元の鳥はビーストマンでさえ制御することができず、その事実がスケルターを大いに楽しませた。



この悪魔のような鳥を手なずけようとする試みはうまくいくことがなかったが、敵を攻撃するためにミサイルを装備させることには成功した。
しかし、戦闘中にミサイルのひとつが故障しスクリーチに重傷を負わせてしまう。
この時、トリクロプスはサイバネティックパーツとレーザーアイを装備させ、スクリーチの命を救ったが、それ以来、この蛮鳥はトリクロプスを激しく憎むようになった。
ちなみに1980年代のオリジナル・アニメシリーズにはこのハーフ・メカ・バージョンのスクリーチが登場しているが、エピソードによって大きさが異なるなど設定に揺らぎがある。



やがて、ブレイドがスクリーチに興味を持ち、この鳥を訓練しようとした。
最初はうまくいかなかったが、ある時、激しい口論の末にトリクロプスの顎にベルトを巻き付けたことで、ブレイドはついにスクリーチの信頼を得ることができたのである。もしかしたら敵の敵は味方という心理が働いたのかも知れない。



スクリーチの設定は当初はソーサラーとゾアの関係のように、エビル・リンの使い魔のようなポジションにあり、暗にソーサラーとエビル・リンの関連性を仄めかす存在だった。
しかしやがてゾアがソーサラーのアバターという設定にグレードアップしたのに対し、スクリーチは単にスクリーチのままで、登場するメディアによって扱いもまちまちという、ある意味、不遇のキャラクターとなっている。