或いはヨメさんとの不毛な戦いの記録
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夢枕獏著、黄石公の犬。
実に21年ぶりの"闇狩り師"シリーズ新刊。
何よりもダイレクトに経年を感じさせるオビの文句に胸をエグられた(笑)
最後に新刊を読んでから生まれた子供が成人式を迎え、さらに一年が経過している事になる。我ながら歳をとるワケだ。
さて、21年間経ったとは言え、当然内容は相変わらず。
"祟られ屋"こと九十九乱蔵が憑き物堕しをする、現代版"陰陽師"。
"陰陽師"と違うのは、主人公が身長2m、体重100キロを越える全身力瘤漢である点。
魑魅魍魎など、実体を持たない相手に対しては仙道の技で、実体を持つ相手には力瘤…じゃなかった中国拳法で戦うが、あんたそんなにデカけりゃ技なんていらんでしょ、みたいな。
個人的に、こうした「人間vs.未知の生物」的な図式はツボなので、伝奇小説の類は幅広く目を通しているが、夢枕獏の作品は欠かさず読んでいる。
21年ぶりの新刊ということもあり、今回の作品では初めて"携帯電話"が登場。しかし、前作までのエピソードとの整合性を考えると21年前の時代設定で押し通した方が良かったのでは?
などと老婆心が働いてしまうあたり歳をとった証拠なのだろうか。
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