23.07.31 MATTEL MEGA CONSTRUX MASTERS OF THE UNIVERSE / BATTLE FOR ETERNIA COLLECTION II : ORKO

本日は前回に引き続き、米マテル社、メガコンストラックス、マスターズ・オブ・ザ・ユニバース、バトル・フォー・エターニアコレクションⅡから、オルコをご紹介。

オルコはマテルのマスターズ・オブ・ザ・ユニバース・フランチャイズシリーズに登場するキャラクターのひとり。
初出はオリジナル・フィギュアでも付属のミニ・コミックでもなく、フィルムメーション社が制作したオリジナル・テレビアニメ。
子ども達に人気が出たことから後にフィギュアやコミックに逆輸入された。



オルコは異次元世界“トローラ”からやって来た“トロラン”と呼ばれる小型の青い人型生物（ヒューマノイド）である。
トロランでは慣習的な決まりにより素顔を晒す事が禁じられているため（キン肉星かな？）、その姿は常にローブや帽子、スカーフ等の衣類で隠され、目・耳・手以外は見る事ができない。また、服を脱ぐと姿は見えなくなってしまう。（銀河鉄道999の車掌さんかな？）



オルコの叔父はトロランを代表する大魔術師で、オルコ自身も故郷では熟練した魔法使いだった。しかし、トローラとエターニアでは自然法則が大きく異なるせいか、魔法を使おうとすると大抵は失敗したり、裏目に出てしまう。
そのため劇中でオルコは常にコミック・リリーフ的な存在となっている。



オルコは「宇宙の嵐」によってエターニアに運ばれ、偶然にもタールの沼で溺れかけていたアダム王子とクリンジャーを発見、救出した。
しかし、その際に魔法のペンダントを失くし、元いた世界（トローラン）に帰れなくなってしまう。
そこで、ランダー王は息子の命を救ってくれた感謝の意味を込めてオルコを王宮付きの道化師に迎えたのである。



アダム王子の親友となったオルコは彼がヒーマンであることを知る数少ない人物のうちのひとりでもある。
一見臆病で、自身にも予測不可能な効果をもたらす魔法と、少なからず無知であるにも関わらず、オルコは愛すべき友人であり、その機転と勇気によって、マスターズの重要なメンバーである事を証明して見せている。



さて、フィギュアはただでさえ小さなメガコンの中でも群を抜いて小さく、本体だけなら１インチ程度の大きさ。



プロポーション及び造型は良好。
小さいながらもポイントはよくおさえてある。
頭に被った帽子は、役に立つ物からガラクタまで、様々な物が収納されている魔法のアイテムである。（四次元ポケットかな？）



カラーリング及びペイントも問題なし。
胸の◯の模様はオルコの頭文字のＯ（オー）を示している。



可動については、首（ボールジョイント）、両肩（ヒンジ）、両手首のみとやや少な目だが、さすがにスケール的にもこれが限界だろう。



アクセサリーとして魔法の杖と、透明なバーの付いたフィギュア・スタンドが付属。



魔法の杖はオルコの魔法を正しく発動させるためのアイテムで、透明なバーはオルコが劇中同様、宙に浮いている状態を再現。



前回紹介したウィップラッシュ同様、本セットの目玉とも言える商品なのだが、人気があるにも関わらず、その小ささ故か単品販売には向かず、なかなかリリースの機会に恵まれなかった不遇のキャラクター。

実は一昨年のクリスマスシーズンにもアドベントカレンダーのセットで発売予定だったが、やはり大人の事情でキャンセル。

前科があるだけに、ただでさえファンが怒り狂っていたところへ、前回の記事でも書いた通り本セットについてはごく少数が流通してしまったことから、余計、火に油を注ぐ結果となってしまったらしい。合掌。