19.08.31 MARVEL LEGENDS MARVEL COMIC 80TH ANNIVERSARY CAPTAIN AMERICA with MOTORCYCLE : MOTORCYCLE

疲れたので続きはまた後日。

本日は、米ハズブロ社、マーベル・レジェンズ、マーベル・コミック８０周年記念シリーズ、キャプテン・アメリカ・ウィズ・モーターサイクルから、モーターサイクルをご紹介。

ちなみに乗り手のフィギュアが違うのは単に管理人の趣味ですが、次回ちゃんと紹介するのでご安心を。



このモーターサイクル（バイク）は、かの有名なハーレー・ダビッドソン社により製造された軍用バイクがモデルとなっている。

車種はＷＬＡ。現代の車種と同様にＶ型のエンジンが搭載され、排気量は750cc。
戦地に適したオフロード仕様となっており、前輪に銃を携帯するためのホルダー等を装備している。
ちなみにＶ型のエンジンとはシリンダーを左右交互にＶ字型に配置したエンジンのこと。
このタイプのエンジンはクランクシャフトの長さを短縮することで、直列エンジンよりもをコンパクト化できるという利点がある。



ハーレー・ダビッドソン社は、1903年にウィリアム・Ｓ・ハーレーとその幼馴染のダビッドソン兄弟らによって創業され、世界恐慌を生き延びたアメリカ２大バイクメーカーのひとつである。
伝統的に重量級で空冷の700cc以上のエンジンを搭載したクルーザー型オートバイを生産してきた。



ハーレーは第二次世界大戦が始まる前から既に陸軍に対して軍用のＷＬシリーズを供給しており、それらはＡＲＭＹ（陸軍）を意味する「Ａ」を加えＷＬＡと呼ばれていた。

戦争が本格化すると多くの製造業社と同様にハーレーも軍用物資の生産にシフトし、一般の生産ラインを止めてまでＷＬＡを大量生産。ＷＬＡを始めとして90,000台以上の軍用バイクが前線へと投入されていた。
ＷＬＡはヨーロッパに派遣されたアメリカ軍の足となり、その功績は数々の記録に残っている。



ハーレーと言えばＶ型エンジンで有名だが、実は戦時中に一度だけ水平対抗エンジンのバイクを製造したことがある。

１９４２年、米国政府はハーレーに対して砂地に強く浅瀬程度の水中走行にも耐えられる新たな軍用車両のオーダーを出した。
これに対し、ハーレーは苦渋の決断として、当時世界最高峰の精度と高い機動力、耐久性を誇っていたライバルメーカーであるドイツＢＭＷ社の Ｒ７１ 型エンジンを模倣することにしたのである。（恐らく自社開発するだけの時間の猶予が与えられなかったのだろう。なんたる屈辱)



ハーレーは主にＢＭＷエンジンとドライブトレーンをコピーし、750ccでシャフトドライブのエンジンを開発。
このエンジンはハーレーが今まで生産していたエンジンのサイドバルブ以外は形状、部品、デザインコンセプトのいずれにも共通点が無かった。

また、水平対向２気筒エンジンはフレーム全体でシリンダーを冷却するため、シリンダーヘッドはＶ２気筒エンジンより５６度も低かったらしい。



かくして完成したのが１９４２年式ＸＡであり、これはハーレー唯一のシャフトドライブモデルであり、ある意味、同社にとっての黒歴史とも言える。

しかし、結局のところＸＡは大量生産ラインに乗ることはなく、生産台数も僅か１，０００台程度にとどまった。



それというのも、軍の多目的車両としては、オートバイはジープの後塵に拝しており、既に生産されていたＷＬＡだけでも、警察・護衛・伝令と言った限られた分野において十分な役割を果たしていたからである。
……と、されてはいるが、実際はハーレー自体、あんまり量産に乗り気じゃなかったんじゃないですかね。いや、よく知らんけど。

第二次世界大戦が終了するとＷＬＡの生産は終了したが、その後1950年から52年まで朝鮮戦争で使用するために生産が再開されていたらしい。



さて、フィギュアに関しては非常によくできている。
プロポーション及び造形は良好。ヘッドライトと風防はクリア素材を使用。




カラーリング及びペイントも問題なし。
軍用バイクだけに元々現物も色数が少なくカラーリングもごくシンプル。
ところどころシルバーにより塗装が剥げた状態が表現されている。



可動に関しては当然のことながらハンドルを左右に切れるほか、タイヤは前・後輪とも回転。スタンドを立てて自立させることもできる。



アクセサリーとして、サブマシンガンホルダー、マガジンケース、サドルバックが付属。いずれも取り外しは可能。



最初から映画版のレスキュー・キャップを搭乗させるつもりで購入したのだが、実際に試してみたら非常にマッチしてグー（死語）。

問題があるとすれば盾を持たせないとキャプテン・アメリカだとわからないところか。