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或いはヨメさんとの不毛な戦いの記録
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デジャヴ

トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン主演映画“デジャヴ”。
タイトルのデジャヴとは「既視感」と呼ばれる心理現象で、脳の記憶が錯綜することによって、目の前で起きた事象を過去にも見たことがあると誤認識すること。

いつものとおり予備知識は予告編の流し見程度だったため、先入観だけでストーリーを予測して観賞に臨む。

予想では連続事件を既視感で予測できる女性と、警察官による事件解決の物語と思い込んでいたら、コレが全くの大ハズレ。ってか、カスリもしない。
冒頭でのフェリー爆破事件はともかく、いきなり勝手にヒロイン視していた女性クレア(ポーラ・パットン)が焼死体で登場し、一人でパニクる。

(ヒロイン、死んでるし…。)

事件を担当するATF(アルコール・タバコ・火器取締局)の捜査官ダグ(デンゼル・ワシントン)は、この女性が事件の鍵であると推測するが、同じく捜査を進めるFBI捜査官のプライズワーラ(ヴァル・キルマー)は、ダンの優れた捜査能力に目をつけ、ある特別な捜査に協力を要請する。
それは政府が極秘裏に開発した、過去の出来事を4日と6時間遅れで細部まで再現できる装置“タイム・ウィンドウ”を使用して犯人を追跡するという画期的な捜査方法であった。

(ええっ?超能力・犯罪映画かと思ったら、ここでいきなり架空超兵器映画に突入っつすか?!と更にパニクる。)

ダグはこの装置を通じて生前のクレアを観察するうちに、奇妙な違和感を感じはじめる。
そしてダグの、ある試みに対し、全て過去の出来事であるはずの画面の向こうで彼女が反応を示す。更にその途端、装置は過負荷をおこして一次的に停止してしまうのだった。
ダグの疑惑は確信に変わり、猛烈な勢いでスタッフを問い詰める。
そして、スタッフの口から、“タイム・ウィンドウ”は制作段階において偶然にも過去と現在の接点を生じてしまったのだと告げられる。つまり、未知の危険性を孕むものの、この装置によって過去に干渉することができるのだ、と。

(実はSF・タイムパラドックス映画っすかっ?!)

更に物語りは続くのだが、終盤では序盤で蒔かれた伏線が次々と明らかになり、めまぐるしく翻弄されながらも、ラストまで一気に惹きつけられてしまった。
いやはや、久しぶりに面白い映画を観させていただいた。
良いほうに予想を裏切られるってのは、やっぱりいいもんだね。

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