17.08.11 BOSS FIGHT STUDIO VITRUVIAN H.A.C.K.S. SERIES 1 / WAVE 4 : AMAZON WARRIOR

本日は米ボスファイトスタジオ社、VITRUVIAN H.A.C.K.S.シリーズ４から、アマゾン・ウォリアーをご紹介。

アマゾンと言えば、やはり一番有名なのは何と言っても大手ネット通販サイトなのだが、ここで言うアマゾンとはギリシャ神話に登場し、女性だけで構成されるという伝説の部族のことである。



神話では軍神アレスとニンフのハルモニアを祖ととし、当時のギリシア人には北方の未開の地であるカウカソス、スキュティア、トラキア北方などの黒海沿岸に住んでいると考えられていた。
ちなみに黒海はかつてアマゾン海と呼ばれていたこともあるらしい。



実際には黒海沿岸の他、アナトリアや北アフリカに住んでいた実在の母系部族をギリシア人が誇張して伝えた姿と考えられている。



アマゾンは馬を飼い慣らし、戦闘を得意とする狩猟民族だったと言われる。
最初に馬を飼い慣らしたのがこの部族であるとされ、騎馬民族でもあったようだ。



弓の他に槍や斧、スキタイ風の半月型の盾で武装した戦士として知られ、ギリシア神話の中でも多くの戦闘に参加したことが語られている。



アマゾン族は原則的に女性のみで構成され、子を産むときは他部族の男性のもとに行って交わった。
男児が生まれた場合は殺すか障害を負わせて奴隷にするか、もしくは父親に引き渡し、女児のみを後継者として育てたという。



アマゾンの語源は、弓を射る時に右の乳房が邪魔となることから、これを切り落としたため、"乳無し”を意味するとされるが、これはあくまでも俗説であると考えられている。



また、アマゾン、アマゾネスは、強い女性を意味する言葉としても使われる。
有名な南アメリカのアマゾン川は、その流域に女性のみの部族がいたという伝説から名付けられたとする説もある。



ヘラクレスの十二の難行のひとつに、アマゾンの女王ヒッポリュテーの持つアレスの帯を奪うという使命があった。

当初、ヘラクレスはアマゾンの国に攻め込もうと考えたが、後々の事を考慮して交渉に踏み切った。ヘラクレスの予想に反し、ヒッポリュテーはヘラクレスを客として迎え入れ、帯を渡すことを約束した。
しかしアマゾンに変装したヘラが、ヘラクレスたちは女王をさらおうとしていると煽動し、アマゾンたちとヘラクレスたちとの間で戦いとなった。
ヘラクレスはヒッポリュテーに謀られたと思いこみ、弁明する彼女を殺して帯を奪い去ってしまうが、後にそれがヘラの策略であったことに気づいた時は既に後の祭りであった。



このときヘラクレスと共にアマゾンの国に攻め入ったテーセウスはヒッポリュテーの妹のひとりを奪い去り、結婚して自分との間にヒッポリュトスを生ませた。



アマゾンたちはテーセウスの治める国アテナイに攻め込んで激しく戦ったが、最終的に敗れ去っている。



ホメーロスの『イーリアス』では、アマゾンは一時期リュキア近辺まで勢力を伸ばしていたが、ベレロポーンとプリアモスによって撃退されている。



トロイア戦争においてアマゾンはギリシャ軍ではなくトロイア（イーリオス）側についているが、これは女王ペンテシレイアが、テーセウスとの戦闘の際に誤って前女王ヒッポリュテーを殺してしまったため、その贖罪であったとされる。



女王ペンテシレイアに率いられアマゾンは勇敢に戦ったが、女王は英雄アキレウスに討たれてしまう。アキレウスは死に際のペンテシレイアの美しさを見て恋に落ち、彼女を殺したことをいたく後悔したという。



フィギュアのオリジナル設定では、アマゾンはユーラシア中央部に住む女性のみから成る部族で、 若い頃から、剣、弓、槍、ナイフ、そして様々な武器の扱い方について訓練を受けている。
スパルタの兵士と同等に戦える戦争のスペシャリストであるアマゾンは、戦争の神アレスを崇拝し、ゴーゴン戦争を含む数多くの伝説の戦いに参加している。



さて、フィギュアに関しては、以前紹介したペンテシレイア同様、汎用の女性素体を使用。
ただし、こちらは名もなき一兵卒。

プロポーション及び造型は良好。



カラーリング及びペイントも問題なし。
ペンテシレイアと異なり頭部は短髪、全身にはペイントが施してある。



可動については特筆すべき点はなし。



アクセサリーとして、兜、盾、槍、剣、短剣、可動方向の異なる左右の手首、メーカーのロゴ入りスタンドが付属。



盾の紋様はアマゾンと思しき女戦士。



兜を着用するとこんな。
兜はスパルタ兵と同じもので、やや頭デッカチに見えるが、



角度によってはさほど気にならない。



兜を被せると、槍だけだとちょっと寂しい感じ。



余談だが盾には紐を通す穴が開いているので、 背中に背負わせることもできるらしい。



女王ペンテシレイアと。



アルティメット・スパルタンと。

女性フィギュアにはあまり興味がなかったのだが、ペンテシレイアと並べるために購入。
アマゾンにはバージョン２も存在し、そちらはペイントが青、防具も黒に変更されている。
限定品として肌の色の違うカラバリもあるようだが、オリジナルが一番無難な色使いだと思う。