16.12.05 PAPO : LA VIE SAUVAGE / VULTURE

本日は、仏パポ社、LA VIE SAUVAGE（野生動物）シリーズから、ハゲワシをご紹介。

ハゲワシ（禿鷲）は、タカ目タカ科のうち、主に死肉を餌とする一群の鳥類の総称。
よく混同されるハゲタカ（禿鷹）は、ハゲワシやコンドル類の俗称であり、ハゲワシとコンドルはその生態こそよく似てはいるものの類縁関係にはないらしい。



ハゲワシ型のクリーチャーと言うと、真っ先に思い浮かぶのはギリシャ神話に登場する“プロメテウスの鷲”である。

プロメテウスはティタン（巨人神族）のひとりで、アトラスやエピメテウスの兄弟。
天上の火を盗んで人間に与えた罰として、ゼウスの命によりカウカソス山に鎖でつながれ、毎日、鷲に肝を食われていたが、最後はヘラクレスに救われる。ヘラクレスは弓でこの鷲を射落としている。



“プロメテウスの鷲”として知られるこの鷲は、神話を題材とする絵画などを見る限り、ごくフツウのワシであったり、ハゲワシだったりする。
諸説があるものの、実はこのワシ、ただのワシではない。
実はあの悪名高いテューポーンとエキドナの息子のひとりで、ヒドラやキマイラ、スピンクス、ネメアの獅子といった怪物たちと兄弟の“不死の鷲”なのである。
しかし、ヘラクレスの弓の矢尻は猛毒のヒドラの血に浸されており、さすがの不死の鷲といえでも敵わなかったようだ。



さて、フィギュアに関しては非常によくデキた部類。
プロポーションや造形もさることながら、特に背面から見た羽の表現がスバラシイ。



せっかくなので和製フィギュアスタンドを使用して、飛んでいる状態を再現。







3.75インチのフィギュアと絡めるとこんな。



ハゲワシなので、どちらかというと死体に集る感じで飾る方がそれらしいかも。



まぁ、最後は当然こんな感じになるんですけどね。