或いはヨメさんとの不毛な戦いの記録
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映画全6作の制作が終了したことにより、SWサガもここに一応の完結をみて、『スター・ウォーズ全史』と題された上・下二巻の単行本が刊行された。
02年に刊行された『スター・ウォーズ・クロノロジー』上・下二巻本は映画「エピソード3 シスの復讐」の公開前であったため欠落部が多く、通史と呼ぶにはあまりにも不完全であったが、今回“完全版”の登場により、それまで謎とされてきたの多くの部分が補完され、SWの歴史書として納得のいくものとなっている。
特にコアなファンと言うわけではなく、スピン・オフ小説や解説本を全て読んでいるわけでもないので、こうした形でざっとSWの歴史を一読できると、今まで気がつかなかった新たな発見ができて非常に楽しい。
ただ、巻頭のオールカラーの口絵は素晴らしいが、できれば本文中にもイラストを入れてもらえれば、なお解りやすかったと思う。
次は是非、ビジュアル用語辞典もしくは百科事典のようなものを制作していただきたい。
デンデン デデンデデンデン デンデン デデンデデンデン デンデンデン♪
「ヒクソン・グレイシーさん、僕と指相撲でヴァーリ・トゥードしませんか~?」
「ばんちゃんカッキー!」
…まだ脳ミソが昨日の酒に漬かっている状態。
昨日からハラを下していると騒いでいるヨメに頼まれてコンビニに醤油を買いに行かされたら、あら出てたのね最新刊。
毎回代わり映えのしないゴツいヤロウの顔が表紙なので気がつかなかったヨ。
“コミックは滅多買わない”というのは以前書いたが、隔週連載モノは読み逃すことが多いので購入してストーリーの欠落部を補完することにしている。
夢枕獏の原作を読み始めたのがすでに1X年位前なのだが、現在そちらは迷走中。板垣版もガンガンオリジナルに走っているようなのでどちらも当分終りそうもないね、こりゃ。
実は時代小説も割と良く読む。
この作品は前作『妖かし斬り 四十郎化け物始末』の続編であり、故あって始終カラスにまとわりつかれる浪人・月村四十郎、通称"からす四十郎"が主人公である。
妖怪退治というのはジャンルを問わず最も好きなコンセプトであるが、この作品の場合は、一見妖怪の仕業とされる事件の裏に実は人間がいたというパターン。
主人公・からす四十郎は、病気の妻と嫁ぎ先で問題を起こす娘、長崎で遊学中の放蕩息子を抱え、本人も浪人中。友人から用心棒の仕事を斡旋してもらい糊口を凌いでいたが、ある事件がきっけで化け物を退治するという評判が立ち、それ以来何かにつけ化け物がらみの仕事が増えている。本人は到って臆病な小市民なのだが、報酬の高い仕事だけになかなか断れない。そうこうしている内に、いつの間にか、妖怪とあだ名される南町奉行・鳥居耀蔵の陰謀に巻き込まれてしまう。
文体は今風でやや趣に欠けるが、その分読みやすく、物語も連続した短編形式なので気軽に読むことができる。何よりも主人公・からす四十郎のカッコいいのか悪いのか良くわからないところが笑える。
映画『スターウォーズ シスの復讐』直前のストーリーを描いたスピン・オフ小説。
新3部作からしてそうなのだが既に結末の分かっている物語というのは犯人のわかっている推理小説のようなものであり、いかにして読み手にその"過程"を楽しませるかは全て作者の力量にかかっている。
この作品に関して言えば、既に分かりきっている事実をあえて隠すことによって、この後に続く『シスの復讐』から読んでも、コチラから先に読んでも十分に楽しめるようになっている点が高く評価できる。
公式設定としてカートゥーン(あれは断じてアニメではない)で製作された『クローン大戦Vol.2』とは、ややストーリーが異なる部分があるが、個人的にはこの小説の方がより映画の流れに近い雰囲気を持っていると思う。
物語の流れとは関係ないものの今まで詳らかでなかった、グリーヴァス将軍登場の背景や、謎のジェダイ、サイフォ・ディアスの正体が明らかにされている点でもファンとして実に興味深い作品である。