或いはヨメさんとの不毛な戦いの記録
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夢枕獏著『大帝の剣』ハードカヴァー版第3巻。
1-2巻は角川書店新書版の1-4巻と内容がカブるので購入していない。
今回購入の目的は勿論3巻の後半に収録された“天魔望郷編”。
かれこれ15年振りの新章である。
先日、姪っ子が高校に入学したので義姉夫婦のところにご挨拶に行ってきたが、姪っ子が15歳だから、彼女生まれた年から中断していた事になる。ついこの間まで、真っ黒に日焼けしてグラウンドを飛び回っていた(らしい)姪っ子も、いつの間にか制服の似合う可愛らしい(?)女子高生になっていた。
管理人と義兄の持つ“ぢょしこうせい”のイメージとは幾分異なるような気がしないでもないが…。
いずれにせよ、時の経つのは早いものである。
ところで、この小説が映画化されるようである。ヨメは何が気に入ったのか、観に連れて行けと言っているが、予告編を見た限り、あまり面白そうでもないので聞かなかったことにしようと考えている。
…問題は、ヨメも時折このブログを覗いていることであるので、ここに書いてしまったら意味がないのだが…。
ハンニバル・ライジング 下巻 (2)
『ハンニバル・ライジング』トマス・ハリス著、高見浩訳、新潮社。
トマス・ハリスが生んだハンニバル・レクターと言えば、現代文学が生んだ架空の登場人物の中で最も名の知れた者のひとりだろう。
“ハンニバル・カニバル(人食いハンニバル)”の通称で呼ばれる通り、殺した人間の肉の一部を調理して食べる高尚な趣味を持っている。(食癖などと下卑た言葉を使う輩に災いあれ!)
「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の3作をもってハンニバル3部作と呼ばれるが、前2作がFBI捜査官を主役にした連続猟奇殺人犯のプロファイリングをメインにした小説であるのに対し、3作目「ハンニバル」では、それまで主人公を(比喩的に)食った魅力的な脇役として登場していた彼を初めて主役に据え、その洗練された人となりを描くことで、謎に包まれたハンニバルという人物の一部を垣間見せた。
そして最新作『ハンニバル・ライジング』では、若き日のハンニバル・レクターを描くことで、彼がいかにして生まれ、育ち、幼年期から青年期にかけてどのような境遇にあったのか、そしてなぜあのような稀代の怪物が誕生したのか小説のファンであれば誰しもが知りたくなる“謎”が(ある程度)明らかにしている。いわゆるオリジンというヤツなのだが、まるで、スター・ウォーズ新3部作におけるダース・ヴェイダーのような扱いである。
集英社のヤングジャンプ連載、奥浩哉作のガンツ第20巻。
11月から掲載が再開し、こちらも毎週木曜日はコンビニで立ち読み再開。
コミックの方は休載に入る前、主人公である玄野がガンツから解放された後のエピソードで、ガンツのメンバーと、ホスト侍をリーダーとするバンパイア軍団との“時間外”での死闘が描かれている。
ガンツのルールが破綻し始め、物語も迷走を始める。今後の展開がどのようになるか、しばらくは目が離せない。
夢枕獏著、双葉社刊の新・餓狼伝 巻ノ1 秘伝菊式編。
カヴァー・アートは再び天野喜孝。(最近の流れからして、てっきり板垣恵介になるとばかり思ってたのだが…。)
タイトルに「新」の文字がついているし、書店で冒頭の部分を少し立ち読みしたら前田光世と謎の美少年の野試合のシーンから始まっていたので、過去を舞台にした新シリーズかと思ったら、中身は今までの続きそのまんま。別段区切りでもないし、何が「新」なのか良くわからない。
さて、前巻から3年半も経っているのだが、ここしばらくひっぱった謎の古武道・菊流の技が明らかになる。
リアル路線を逸脱して、作者お得意の伝奇小説の領域に踏み込んでしまったかと心配していたのだが、無事、ヤロウとヤロウのド突き合いという、本来の汗臭くて暑苦しい展開に戻ったようだ。
そして今回、名前のみが度々登場していた、巽真のライヴァル、カイザー武藤がついに姿を現わす。さて、その実力やいかに?
はい、そんなワケで夢枕獏原作、板垣恵介漫画の餓狼伝19巻が出た。イブニング誌上ではFAWプロレスラー・鞍馬彦一対志誠館空手道・片岡輝夫の一戦の詳細を見逃していたため、いつになく読む方にも熱が入る。
鞍馬は相変わらずだが、試合を重ねるたびに着実にダメージが大きくなっている。最後はきっと瀕死の状態で松尾象山にトドメをさされるのだろう。
いやその前にグレート巽の手でママのいるところにムリヤリ送られてしまうかもしれない。
しかし、なんといっても、やっぱり一番怖いのは範馬勇次郎の乱入だろうか。