17.02.25 BOSS FIGHT STUDIO : VITURIAN H.A.C.K.S. SERIES 6 : ACHILLES MYRMIDON KING

本日は久しぶりに米ボスファイトスタジオ社、 VITRUVIAN H.A.C.K.S. ギリシャ神話シリーズ、ウェブ６から、ミュルミドンの王、アキレスをご紹介。

帰宅すると郵便局から小包の不在通知が届いており、差出人を見たら“外国”。

ちょっとどころかかなりアバウトだぞ郵〇省。



アキレウスは、ラテン語でアキレスといい、ギリシア神話に登場する英雄で、ホメーロスの叙事詩『イーリアス』の主人公。



プティーアの出身で、ペーレウス王と海の女神テティスとの間に生まれ、アイアコスの孫にあたる。
後にスキュロス島の王リュコメーデスの娘デイダメイアとの間にネオプトレモスをもうけた。



トロイア戦争ではミュルミドン人を率いて50隻の船と共に参加、たった一人で形勢を逆転させる。
敵の名将を尽く討ち取る無双を誇ったが、勝利を目前に弱点の踵を射られて命を落としている。
足が速いことから「駿足のアキレウス」とも形容された。



アキレウスが生まれた時に母テティスは、息子を不死の体にするために冥府を流れる川ステュクスの水に浸したが、テティスの手がアキレウスの踵を掴んでいたため、そこだけは不死とならなかった。



アキレウスはトロイア戦争の最中にパリス（もしくはアポローン）に弱点である踵を射られて死に到る。それゆえ、踵からふくらはぎにかけての腱であるアキレス腱にはこの挿話に由来した名称がつけられている。



テティスは直接アキレウスを養育しようとはせず、ペーレウス王はアキレウスをケンタウロスの賢者ケイローンに預けて育てさせた。



母テティスは、アキレウスがトロイア戦争に加わると命を落とすと予言し、彼をスキュロス島に送って女の格好で生活をさせていた。
アキレウスはここで、スキュロス王リュコメデスの娘デーイダメイアとの間にネオプトレモスをもうけている。



スキュロス島に暮らすアキレウスの元へ、商人の格好をしたオデュッセウスが現れ、女向けの商品の中に武器を混ぜて展示したところ、アキレウスだけがそれに関心を示したため正体がバレ、無理やりトロイア戦争に引きずり出されることになる。



アキレウスは友人であるパトロクロスと共に、ミュルミドン人を率いてトロイア戦争に参加したが、味方の理不尽な行為に腹をたてた彼は、それ以降の戦いに参加しなくなる。
神々の加護を失ったギリシアは総崩れとなり、これを見たパトロクロスは、アキレウスに助力を乞うが、彼が首を縦に振らなかったため、仕方なくアキレウスの鎧を借り受け、彼の代わりにミュルミドン人たちを率いて出陣する。



アキレウスの鎧を着たパトロクロスの活躍により、ギリシアはイーリオスを押し返すものの、パトロクロスはイーリオスの王プリアモスの息子であるヘクトールに討たれ、更にはアキレウスに借り受けた鎧も奪われてしまう。



パトロクロスの死を深く嘆き悲しんだアキレウスは、復讐のために再び剣をとることを決意し、イーリオスの名だたる勇士たちをことごとく葬り去った。

やがて、皆が見守る中、アキレウスとヘクトールの一騎討ちが始まり、アキレウスはヘクトールを散々追いまわした挙げ句、冷酷な殺し文句と共に倒す。
アキレウスはヘクトールの鎧を剥ぎ取ると、遺体を戦車の後ろに繋げて引きずり廻し、友の復讐を果たした。



ヘクトール亡き後イーリオスは意気消沈し、その勢いを失うが、アマゾンの女王ペンテシレイアの加勢により、再び勢いを取り戻す。
ペンテシレイアはギリシアの英雄をなぎ倒すが、無謀にもアキレウスに挑戦して命を落とした。
彼女の死後、再びイーリオスは勢いを失くすが、今度はエチオピア勢を率いてきたメムノーンの加勢により勢いを取り戻す。
メムノーンはネストールの子アンティロコスを倒すなどして活躍したが、やはりアキレウスの前に討ち取られてしまう。



たが、無双を誇るアキレウスにも遂に最期が訪れる。
メムノーンを葬り去ったあくる日、アキレウスがイーリオスのスカイアイ門の前で戦っていたところ、イーリオスの王子パリス（もしくはアキレウスのぼうぎゃくに憤ったアポローン）に唯一の弱点である踵を射られ、瀕死の重傷を負って倒れてしまう。
しかしアキレウスは再び立ち上がり、イーリオス軍を追い回すが、ついにテティスの予言どおり、死の運命に捉えられその命を落とした。



さて、長々とアキレスについて述べてしまったが、フィギュアは以前紹介したミュルミドン戦士とほぼ同じ。

ミュルミドンとは頭部の造形とカラーリングが異なり、付属するアクセサリーも増えている。



プロポーション、造形については良好。
顔はいかにも英雄めいた精悍な顔つきに。



カラーリング及びペイントも問題なし。



盾の模様は「ホメーロス」の一節での描写を再現しており、かなり凝ったものに。
また、右足のみが銀色になっているのは、弱点の踵を意識してのことなのか。



可動については同社の男性汎用素体なので特筆すべき点はない。



アクセサリーとして、スキンヘッドの替えの頭部及びダブルジョイントのパーツ、剣と鞘、槍、盾、可動方向の異なる左右の手首、手斧２本、替えの生身の右足首、メーカーのロゴ入りスタンドが付属。



ちなみに、このシリーズのオリジナル設定では、アキレウスの不死身の能力に目をつけたゴーゴン三姉妹の末の妹、エウリュアレーによって、唯一の弱点である踵を斬りつけられ、その傷口から彼女の毒を注ぎ込まれたことになっている。
その後、アキレウスはゴーゴン軍団側に寝返り、エウリュアレーの愛人として、ふたりの間には次々と闇の眷属が生み出されることになるらしい。