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或いはヨメさんとの不毛な戦いの記録
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スター・ウォーズ ダース・モール 闇の狩人

マイケル・リーヴス著、ソニー・マガジン社、2001年刊。
映画EPⅠ“ファントム・メナス”直前の出来事を描いたスピン・オフ小説。
時間軸的にはジェームス・ルシーノが著した『偽りの仮面』から続く物語だが、読まなくても不都合は生じない。
本書は、タイトルからもわかるとおり映画に登場したダース・シディアスのアプレンティス、ダース・モールにスポットを当てて描かれている。
その奇抜な外観のせいでキワモノ視されがちだが、実はある意味でジェダイに通じる高潔ささえ持つ、マジメな悪人だったことがわる。

ストーリーは通商連合のナブー封鎖計画に関する一部始終を記録したホロクロンを持ち出して逃げたニモーディアンを追ってダース・モールがジェダイ・テンプルのお膝元であるコルサントで暗躍するところから始まる。
そこにジェダイ・トライアルに失敗したパダワンのダージャ・アサント、故あってジェダイを憎むコレリア人の情報ブローカー、ローン・パヴァーン、そしてローンの相棒であり、カスタマイズされた5YQ型プロトコル・ドロイドのI-5の3人(というか2人と1体)が偶然巻き込まれ、実力では遥かに彼らを上回るダース・モールに命を狙われながらもジェダイ・テンプルに情報を届けようと活躍する。
最初はいがみあっていたダージャとローンだが、共闘するうちに次第にお互いに対する理解を深めていくことになる。
この小説が面白いのは、登場人物のキャラが立っていて、特にローンとI-5の掛け合いが非常にコミカルで、時にホロっとさせされる。
また、事件の真相を巡ってオビ・ワンも登場し、オビ・ワンとブラック・サンの代表者ダル・ペリとの遣り取りは個人的にこの小説の中でも一番気に入っている場面のひとつ。

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